伊藤が8耐優勝!「被災地を元気づけられた」

[ 2011年7月31日 20:24 ]

優勝トロフィーを掲げて喜ぶ(左から)伊藤真一、秋吉耕佑、清成龍一

 三重県の鈴鹿サーキットで31日、オートバイの鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)の決勝が行われ、東日本大震災で被災した伊藤真一選手(44)のチームが優勝した。

 伊藤選手は宮城県角田市出身。世界選手権に出場し、全日本ロードレース選手権シリーズで31勝を挙げるなど20年以上も活躍を続け、昨年限りで第一線から退くことを表明していた。

 しかし、震災による津波で親族7人を亡くしたことでレースを通じて被災者を励まそうと参戦を決意。鈴鹿8耐で自身4度目となる優勝をつかみ「被災地の方を元気づけたい気持ちがあったので、目標を達成できた」と、さわやかな笑顔で話した。

 震災当日は自身が経営する宮城県岩沼市の自動車販売店の近くにいた。震災直後から全国のライダー仲間へ声掛けし、集まった支援物資を従業員とともに運ぶボランティアを続けた。伊藤選手は「これからも地元で復興に力を尽くしたい」と話した。

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2011年7月31日のニュース