エコカー補助金“間に合わなかった”申請は74億円!

[ 2010年9月9日 18:24 ]

 経済産業省は9日、受け付けが終了したエコカー補助金について、8日分の申請額は74億円(5万2千台)だったと発表した。申請が予算額を超えた時点で、その日の申請分すべてに交付しない仕組み。7日までの予算の残額は約10億円になっており、8日申請分は不交付となる。

 エコカー補助金の交付をめぐっては、経産省が8日、7日申請分で終了すると発表した。しかし、交付されない8日の申請分が多額に上り、消費者や販売現場からは行政の対応を批判する声が高まっている。
 直嶋正行経産相は9日、駆け込み需要の急増で想定より早く制度が終了したことについて「もともとそういう仕組みとルールでやっている話だから、ご理解をいただくしかない」と述べた。
 ただ、申請の受理窓口となる日本自動車販売協会連合会(自販連)による集計処理に遅れが生じ、今月3日に未処理となっていた申請額が130億円も積み上がっていたことも判明。集計漏れの公表も6日深夜にずれ込んだ。消費者にとっては、エコカー補助金の予算が想定より早く底をつく事態となり、終了が大幅に前倒しされた格好となった。
 自販連は「(8月下旬に)想定を倍近く上回る申請が集まり、処理が遅れた。結果としてお客さまや販売現場が混乱したことは極めて残念」としている。

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2010年9月9日のニュース