新「ティアナ」には「おもてなしの空間」

[ 2008年6月2日 20:06 ]

日産の新型「ティアナ」

 日産自動車は2日、セダンの「ティアナ」を約5年ぶりに全面改良して発売した。インテリアに木目調のパネルを使い、振動を吸収する素材を座席に採用して乗り心地に配慮するなど、上質さを強調した。「乗る人におもてなしの空間を提供」(幹部)し、セダン市場の活性化を狙う。

 後部座席のシートベルト着用を義務付けた改正道交法が1日から施行されたことに対応し、圧迫感が少なく、装着しやすいベルトも採用した。
 新型ティアナは二代目で、月間販売目標は1000台。排気量2500CCと3500CCがあり、従来より燃費を向上させた。価格は246万7500~394万8000円。3500CCタイプは初代モデルに比べ、約40万円高い設定とした。世界展開モデルとして中国、ロシアなどでも販売する計画だ。
 記者会見した志賀俊之最高執行責任者(COO)は、原材料高に伴う車両価格への転嫁について「単純な価格転嫁は難しいが(カーナビ装備の標準化など)さまざまな工夫をしている」と説明。一部を価格の引き上げに織り込んだことを明らかにした。
 ガソリンの大幅値上げについては「顧客に心理的な影響があると推測できる」と国内販売に影響が出てくるとの見方を示した。

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2008年6月2日のニュース