ジュネーブ自動車ショーに水中走行車
4日に開幕したジュネーブ自動車ショーで、「世界初」とされる水深10メートルまでの水中走行が可能なスポーツカー「スキューバ」が展示され話題を集めている。
1070年代にヒットした映画007シリーズの「私を愛したスパイ」から着想を得て、大のジェームズ・ボンドファンを自称する地元スイスのデザイン会社リンスピードの経営者が、多数の企業と連携して開発を進めた。
ガソリンエンジンの代わりに数基の電気モーターを原動力とし、うち一基を通常の陸上走行用に、2基を水中走行時のスクリューの駆動に使う。
水中での緊急時に脱出しやすいようオープンカーとした。運転者や同乗者は水中走行時には、車備え付けの圧縮空気を使ってスキューバダイビングの要領で呼吸を続ける。
水面に浮くこともでき、陸上では時速120キロ、水面は同6キロ、水中では同3キロで走行できる。
リチウムイオン電池や軽量金属、淡水にも海水にも耐える内装とハイテク素材、部品を駆使。排ガスゼロの環境対応車でもある。
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