岩田翔吉3回TKO勝ち! 2度目の挑戦で悲願達成 名門・帝拳12人目の日本人世界王者、早大出身は初
プロボクシングWBO世界ライトフライ級王座決定戦 同級1位 岩田翔吉(帝拳)<12回戦>同級2位 ハイロ・ノリエガ(スペイン) ( 2024年10月13日 東京・有明アリーナ )
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ライトフライ級の元アジア3冠王者でWBO同級1位の岩田翔吉(28=帝拳)が王座決定戦で同級2位ハイロ・ノリエガ(31=スペイン)を3回3分TKOで破り、プロ15戦目で世界王者となった。岩田は2度目の世界挑戦での悲願達成で、名門・帝拳ジム史上12人目の日本人世界王者。早大出身選手として初めて世界のベルトを獲得した。
岩田はノリエガのスピードに手を焼いたものの、3回に右アッパーからの連打で最初のダウンを奪い、ラウンド終了ゴングと同時に右ボディーからの左フックで2度目のダウンを奪取。レフェリーが即座に試合を止めた。
進退を懸けた一戦だった。「今回負けて、次頑張りますとは言えない。そんなに甘い世界じゃないと思っている」。デビューから9連勝で臨んだ22年11月の世界初挑戦では、WBO同級王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に0-3判定負け。接近戦、アウトボクシングと試合中にスタイルを変える王者に「動揺して」自慢の強打を空転させられ、ポイントを奪われ続けた。再起後4連続KO勝利で世界再挑戦にこぎつけたが、再び敗れれば有望選手ひしめく名門で“次”はないと自覚していた。
元2階級制覇王者の粟生隆寛トレーナーが「スーパーフライ級でも通用する」と明かすパンチ力に頼らず、相手と駆け引きしながら組み立てる試合運びを意識。技巧派のノリエガ対策として、フェイントや角度などパンチに変化をつける工夫も積んできた。かつてはスパーリングを重ねると体のどこかに痛みが出ていたが、中村正彦ストレングス&フィジカルコーチの指導でインターバル走などに取り組み、課題だったスタミナ面も強化。「体の強さは2年前とは比べものにならない」という岩田に対し、中村コーチも「合宿では走り込みで他の選手から遅れて迷子になっていたのに、持久力のレベルが一段階上がった」と進化を認めていた。
井上拓真(大橋)や田中恒成(畑中)らプロアマに世界王者がそろう“95世代”の一人。高3でインターハイを制しながら直接プロ入りせず、「自分の人生、ペースがある」と早大に入学して心理学やスポーツビジネスを学んだ。ライバルたちの活躍を励みに遅れて参戦したプロの世界で、「今回は彼らと同じ世界王者になりたい」と決意を示していた。試合後は、小学生の頃に総合格闘技の指導を受けて「戦いを楽しむこと」を教わった故山本“KID”徳郁さんの墓参を予定。9月の七回忌に参列できなかった分、世界のベルトを手に報告するつもりだ。
▼岩田 2年前に凄く悔しい思いをした。今まで自分の得意なところでしかボクシングができなかったが、(トレーナーの)粟生さんたちに教わって、一生懸命やってきた2年間だった。今までの試合で一番落ち着いてできた。最後は陣営のみんなが「行け!」と言っていたので、これは絶対いかないといけないと思った。子供の頃から夢見ていたベルトなので凄くうれしい。今日勝てなければ最後のつもりでリングに上がった。1人戦いたい相手がいる。昨日(12日)新王者になった矢吹(正道)チャンピオン。因縁があるので戦いたい。
◇岩田 翔吉(いわた・しょうきち)1996年(平8)2月2日生まれ、東京都渋谷区出身の26歳。9歳で山本“KID”徳郁さんのジム「KILLER BEE」に入門。中2からボクシングに専念し、日出高3年時にインターハイ制覇などアマ71戦59勝(16KO・RSC)12敗。帝拳ジムに入門し、18年12月に米国でプロデビュー。21年11月に日本ライトフライ級王座、22年7月に東洋太平洋とWBOアジア・パシフィック王座も獲得して3冠王者となった。身長1メートル63、リーチ1メートル62の右ボクサーファイター。
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