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朝倉未来が引退表明 MMAデビューから12年…「ブレイキングダウン」で格闘界に新風 功績を振り返る

[ 2024年7月29日 11:05 ]

<超RIZIN3>平本の右フックを食らう朝倉(左)(撮影・島崎忠彦)
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 28日開催の格闘家の格闘技イベント「超RIZIN3」(さいたまスーパーアリーナ)メインイベントのフェザー級ワンマッチで、平本蓮(剛毅會)に1RTKO負けを喫した朝倉未来(31=JTT)が29日、自身のSNSを通じ「自分が戦うのは一旦終わり」と引退を表明した。格闘技を広く世間に広めた朝倉の功績を振り返る。

 朝倉は2012年にMMAデビュー。13年から弟・朝倉海ととともに前田日明がプロデュースする総合格闘技大会「THE OUTSIDER」へ参戦し、史上初の2階級制覇を果たした。

 高校時代は地元の暴走族チームでけんかに明け暮れ、少年院収容経験もある朝倉。約1年の収容を経て格闘家を目指した

 「THE OUTSIDER」での華々しい功績を手に、17年にROAD FCへ参戦し、翌18年8月からRIZINに初参戦。22年9月「超RIZIN」で、日本人2人目となるフロイド・メイウェザーと対戦。世界中にその存在を知らしめた。

 朝倉は1分間ルールの格闘技大会「BreakingDown」を立ち上げ、格闘技界に新たな風を吹き込んだ。

 格闘家としての活動のほか、実業家としても成功。パレルブランドや不動産投資、ジュエリーブランド、宅配冷凍弁当、育毛剤など、15以上の事業を手掛け実業家として「年商約30億円」だと明かしている。YouTuberとしてもメーンチャンネルは登録者数300万人超え。その影響力で格闘技を広く世間に広めた。

 28日に、これまで舌戦を繰り広げていた平本と対戦。「もし万が一平本に負けたら格闘技人生を引退します」と試合前の時点で引退を懸けると宣言していたが、試合は衝撃の1R138秒決着。序盤は様子を見合った両者だったが、平本の踏み込みの左フックを被弾。その後も連発パンチでダウン。さらにパウンド被弾してTKOを喫した。

 試合後は座りながらぼう然の表情。裂傷した唇の治療を受けた後は、バックステージ会見を欠席し、去就を明言せずに帰宅していた。

 一夜明けたこの日、「格闘技が好きなので練習は続けるし、色んな選手のサポートをしたり、格闘技界に貢献していけたらと思う」とした上で「自分が戦うのは一旦終わりにします」と宣言。「19歳から地下格闘技でデビューして32歳まで色んな体験をさせてもらいました 格闘技が人生だったと思う ありがとうございました」と振り返った。

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