×

兄に続き弟も…重岡銀次朗が王座陥落 人生“初黒星” 9回まさかのTKO 救急搬送される

[ 2024年7月29日 05:25 ]

IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦   重岡銀次朗―ペドロ・タドゥラン ( 2024年7月28日    滋賀ダイハツアリーナ )

8R、タドゥラン(左)の強烈なパンチを受ける重岡(撮影・岸 良祐)
Photo By スポニチ

 プロボクシングIBF世界ミニマム級王者・重岡銀次朗(24=ワタナベ)が同級1位ペドロ・タドゥラン(27=フィリピン)に9回2分50秒TKOで敗れ、3度目の防衛に失敗した。プロ13戦目で初黒星を喫し、アマ時代から続いていた無敗記録がストップ。3月に敗れた兄・優大(27=ワタナベ)に続いて王座から陥落した。

 無敗記録がついに途切れた。生涯初黒星を喫した重岡銀はリング上で大の字になって天を仰いだ。滋賀県初のボクシング世界戦でまさかの敗戦。右まぶたを大きく腫らした試合後はトレーナーに抱えられるように担架で救急搬送され、病院へ向かった。

 立ち上がりから全開のタドゥランに劣勢を強いられた。ボディー攻撃から勝機を見いだし4回にはカウンターの右フックで相手をぐらつかせるも、手を緩めない相手の猛攻を受け続けた5回、右目上を腫らし視界がふさがった。徐々に被弾が目立ち9回にはロープ際で連打され防戦一方となったところでレフェリーストップ。「これまで戦ってきた中で一番強い選手」と警戒してきた元世界王者に完敗を喫した。

 アマチュア時代、熊本・開新高では56勝1敗。唯一の敗戦は高校総体県予選決勝で兄・優大との兄弟対決を避けるために棄権したものだったが、今回が事実上の生涯初黒星となった。今年3月のタイトルマッチで敗れ王座から陥落した優大に続き、わずか4カ月の間に重岡兄弟が一気にベルトを失った。

 次戦以降で見据えていた他団体との統一戦プランも白紙に。それでも亀田プロモーターは「これがボクシング。ただ負けたら終わりではない。本人が望むのであればすぐに再起させたい」と約束した。 

続きを表示

この記事のフォト

「井上尚弥」特集記事

「那須川天心」特集記事

格闘技の2024年7月29日のニュース