アマ10冠・藤田健児　2回TKO勝利で4連勝　「有効打を何度も当てられた」

2回TKO勝利した藤田（左）と粟生トレーナー
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　プロボクシングアマ10冠の藤田健児（29＝帝拳）が全勝対決を制し、デビューから4連勝とした。

　1回から左ストレートを相手の顔面にヒットさせるなど、2回TKO勝利に「有効打を何度も当てられたことは良かった」と涼しい顔。アマ時代174戦153勝21敗のエリート。19年全日本選手権決勝で対戦した堤駿斗（23＝志成）は先月、東洋太平洋王座を獲得し「焦る気持ちはあるが、良い刺激として受け止めている」と雪辱を期していた中で、ランキング入りも見えてくる完勝だった。

　元世界2階級制覇王者の粟生隆寛トレーナーの下「脱力」をテーマに臨んだが、KOを狙い過ぎたあまりパンチがやや大振りに。粟生トレーナーは「雑すぎる」と手厳しかったが、藤田は「荒々しさを出せたのは良かった。もっと倒す勝ち方にこだわりたい。スカッと相手を倒す勝ち方ができればいい」と気を引き締めていた。