ボクシング村地翼　タイトル前哨戦圧勝　「次の挑戦者は僕やと思っている」

“タイトル前哨戦”で8回判定勝ちを収めた村地
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　プロボクシング前WBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級王者で日本同級3位の村地翼（26＝駿河男児）が9日、「フェニックスバトル100」のメイン53キロ契約8回戦で近藤冬真（26＝蟹江）に8回3―0判定勝ち。“日本タイトル前哨戦”と位置づけていた試合を大差の判定で勝利した。

　「負けたら引退」覚悟で臨んだノンタイトル戦だった。序盤は左ジャブで相手を翻弄（ほんろう）しながら、「想定外だった」という相手のプレッシャーに苦しんだ。6回には右の打ち下ろしや左フックを被弾しながら、以降はリングを広く使って相手を交わした。「近藤選手、ほんまに強かった」と村地は汗を拭いながら「内容は0点でしたが、勝ったのでオールオッケーです！」と豪快に笑った。

　昨年10月に獲得したWBOアジア・パシフィック王座を同12月に返上。国内での世界挑戦を見据え、日本同級王座獲得に狙いを定めた。現在、日本ランク同級3位の村地は、6月に行われる日本同級王座決定戦で同級1位の川浦龍生（29＝三迫）と同級2位高山涼深（26＝ワタナベ）の勝者と戦うことが濃厚だ。

　村地は「次の挑戦者は僕やと思っている。日本チャンピオンになる素質を自分は持っていると思っているので、次戦の村地翼に期待しておいてください」と自信満々に話した。