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ボクシング高山勝成「ライトフライ級で2階級制覇を目指す」 今春に教員免許取得も6月に復帰戦

[ 2023年4月14日 16:55 ]

高校教諭免許取得と6月の復帰戦出場を発表した石田ジムの(左から)石田順裕会長、元世界ミニマム級4団体王者の高山勝成、中出博啓トレーナー
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 プロボクシング元世界ミニマム級主要4団体王者の高山勝成(39=石田)が14日、大阪府寝屋川市の所属ジムで会見し、今年3月に高校教諭の免許を取得したことと、6月11日にKBS京都ホールで復帰戦(相手未定)に臨むことを発表した。

 「前回のあの負け方では(現役を)終われない。“俺はまだまだ戦いたい”と思った」。前回とは2021年5月に米国で臨んだWBO世界ライトフライ級タイトルマッチで、王者のエルウィン・ソト(メキシコ)に9回TKO負けした。レフェリーに止められた後に高山は“まだ戦える”と主張するようにシャドーボクシングで鋭い動きを披露した。

 14年に30歳で愛知県の菊華高へ入学。その後に進学した名古屋産大を21年春に卒業。試合スケジュールの都合で参加できなかった教育実習を昨年に終え、今春に教員免許を取得した。年齢を重ねてから体験した高校生活は楽しかったようで「先生方や(年下の)同級生から応援してもらい、凄くエネルギーをもらった。その恩返しをしたい」と高校教諭を志した。まず22年はボクサーライセンスを更新せず、教員免許取得に専念。それを果たしたことで今度はボクシングでの心残りを解消する構え。「ライトフライ級で2階級制覇を目指したい」と当面の目標を掲げた。

 常に行動をともにする中出博啓トレーナーは「教員免許も取れたし、年齢もそこそこ。健康にボクシングを終われていたので、新しい人生を送った方がいいとは思うけど。高山の気持ちはわかっているつもり。あれ(ソト戦)が最後では終われない」と全力サポートを誓う。「準備期間がなかったソト戦の時より状態は、はるかにいい」と体調面に不安がないことを強調した。石田順裕会長は「高山選手にはやりきってほしい。最後まで見届けたい。(対戦相手は)世界王者の復帰にふさわしい相手を用意したい」と話した。

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2023年4月14日のニュース