×

KO率80%超・佐々木尽 WBOAP王座奪取!116秒の電撃決着で拍子抜け「こんなに早く終わるとは」

[ 2023年1月15日 05:07 ]

WBOアジア・パシフィック・ウエルター級タイトルマッチ12回戦   〇同スーパーライト級9位 佐々木尽《1回1分56秒TKO》王者 豊嶋亮太● ( 2023年1月14日    後楽園ホール )

1回TKO勝ちでベルトを巻いた佐々木(左)
Photo By スポニチ

 WBOアジア・パシフィック・スーパーライト級9位の挑戦者・佐々木尽(21=八王子中屋)が同ウエルター級王者・豊嶋亮太(27=帝拳)に1回1分56秒TKO勝ちで新王者となった。元日本ユース・スーパーライト級王者の佐々木は16戦14勝(13KO)1敗1分け。WBOアジア・パシフィック王座3度目の防衛に失敗した豊嶋は20戦16勝(10KO)3敗1分け。

 KO率80%超の佐々木がわずか116秒でWBO地域タイトルのベルトを巻いた。開始から強烈な左フックを振るい、昨夏前の豊嶋とのスパーリングで「弱いと分かっていた」ボディーを打ってガードを下げさせると、空いた側頭部を狙って左フック。フックの連打でぐらつかせ、最後も顎へのフックで倒してレフェリーストップを呼び込んだ。スパーリング時は減量中で体重差が約10キロあったため「(こちらの)フィジカルが弱いと向こうが勘違いしたのでは」と、開始早々からの打撃戦を分析。ユース王座を除く2度目のタイトル挑戦を実らせ「素直にうれしい」と喜びながらも、「こんなに早く終わるとは思ってなかった」と拍子抜けした様子だった。

 デビューから豪快なKOを連発する一方、19年の東日本ライト級新人王決勝を計量失敗で棄権。21年10月にはスーパーライト級の日本&WBOアジア・パシフィック王座決定戦で体重超過した上に平岡アンディ(26=大橋)にTKO負けでプロ初黒星を喫し、6カ月のライセンス停止処分も受けた。だが、昨年4月の再起戦から7カ月で3試合をこなし、今回は中2カ月でタイトルに挑戦。従来の気迫を前面に押し出す戦い方ではなく、相手を分析して練習したものを出す冷静なファイトを心がけ、「今回のテーマはダンス。ダンスしろと言われると力みがなくなる」と明かした。

 「この階級で価値を証明したい」と今後は日本、東洋太平洋王座への挑戦や、前日本ウエルター級王者の小原佳太(36=三迫)との対戦を希望。将来的にはスーパーライト級で世界を目指す構想もあるが、「まずは日本のウエルター級で圧倒的に勝たないと。強い選手を全員倒して、日本のトップに立って世界へ行きたい」と意気込みを口にした。

続きを表示

2023年1月15日のニュース