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WBOフライ級王者の中谷潤人が11・1スーパーフライ級戦へ意気込み「ワクワク?もちろん」

[ 2022年9月19日 12:00 ]

ロサンゼルスで合宿中の中谷潤人(中央)M・Tジム提供
Photo By 提供写真

 8月から米ロサンゼルスで長期合宿中のプロボクシングWBO世界フライ級王者・中谷潤人(24=M・T)が日本時間18日、オンライン取材に応じた。

 2度防衛に成功したフライ級王座は保持したまま、11月1日にさいたまスーパーアリーナで行われるダブル世界戦のアンダーカードでスーパーフライ級ノンタイトル10回戦への出場が決定。減量が厳しくなっている現状で1階級上げての試合に「これまで以上に力を発揮できると思うし、良いパフォーマンスを発揮したい。自分の長い距離の展開でボクシングを組み立てていけたら。ワクワク感?もちろんあります」と自身への期待を口にし、「実際に(リングに)上がってみないと分からないところはあるが、以前の契約体重で(試合を)やった感じでは、しっかり力が入ってくると感じているので、スピードが上がってパワーもついてくるかなと思う」と説明した。

 対戦相手はスーパーフライ級でIBF4位とWBO3位、フライ級ではWBC3位につける元IBF&WBO統一世界ミニマム級王者のフランシスコ・ロドリゲス(29=メキシコ)。「スーパーフライ級でトップの選手だし、気合が入る。細かく体を動かしながらプレッシャーをかけてくる選手という印象」と話し、対策練習に関しては「自分の長所を伸ばすところをいろいろと試しながら、対戦相手にどうはめこんでいくかをイメージしながらやっている」と明かした。ロドリゲスは昨年9月にWBOスーパーフライ級王者の井岡一翔(33=志成)に挑戦して判定負け。「試合内容を比べられると思うが、その時の最善のパフォーマンスを出したい」と自然体を強調する一方、「長い距離でペースをつかんで、理想としてはKOするシーンをお見せできたら」とKO決着にも意欲を示した。

 ロドリゲス戦はスーパーフライ級での世界挑戦へ内容が問われる試合にもなる。「良い試合をして、段階的に次が世界戦という形に持っていけたらと思う。王者なら誰とかこだわらず、誰とでもやりたい」と2階級制覇への思いを口にした。オンライン取材中にWBC同級王者ジェシー・ロドリゲス(22=米国、帝拳)の米ラスベガスでの防衛戦が始まり、テレビでチェックしながら取材対応。イスラエル・ゴンサレス(25=メキシコ)に3―0で判定勝ちした試合について「体はやっぱり小さいように感じたが、ジャブを当てていくのは安定して上手だった。相手もタフで、バム(ジェシー・ロドリゲスの愛称)の試合を長く見て勉強になった」と感想を述べた。

 10月4日の帰国まで約2カ月滞在するロサンゼルスでは日本とは逆に午前がジムワーク、夕方にランニングという日常。スパーリングは基本的に一日置きで一日6ラウンド以上、1週間前には12ラウンドも実施したという。“仮想ロドリゲス”は特に定めず、さまざまなタイプの選手と手合わせしており「いろいろな特徴がある選手に対応しながらできているので、良い経験を積めている。トータルで200ラウンド?たぶんそのぐらいになる」と話した。今回はマネジャーライセンスを取得した弟の龍人さん(22)が同行して食事や体のメンテナンス面のサポートを行っており、「良い状態やコンディションで練習に入れている。質高く練習に取り組めている」と感謝した。

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