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元世界王者が裸一貫で出直し! 再起戦に臨む矢吹正道がパンツ脱いで前日計量クリア

[ 2022年9月9日 16:51 ]

計量クリア後にパンツをはいてポーズを決める矢吹正道
Photo By スポニチ

 プロボクシング前WBC世界ライトフライ級王者の矢吹正道(30=緑)が9日、愛知県刈谷市で再起戦となる50キロ契約10回戦(10日、三重・四日市市総合体育館)の前日計量に臨み、リミットの50・0でクリアした。対戦相手でWBO世界同級4位タノンサック・シムシー(22=タイ)は49・9キロでクリアした。

 パンツ一丁でサオ式の計量器に乗ったものの、サオが微妙な位置で止まる。一本気な男は決断が早い。すかさず「脱ぎます」と言い切り、ボクシング人生で初めて全裸で計量をパスした。「はいたままでも大丈夫だったかなと思うけど。脱いでもいいやと」。自宅に3台の体重計を用意するなどウエート管理には細心の注意を払う。今回はリミットぴったりを狙い過ぎたようだ。

 鈴鹿市生まれ。試合会場がある四日市市で小中高に通い、ヤンチャな時期も過ごした。「(地元凱旋と)あまり意識せず、しっかりいいところを見せてKOで勝ちたい。やるべきことはやってきたので、コンディションはばっちり」。今年3月に寺地拳四朗(BMB)と異例のダイレクトリマッチに3回KO負けを喫して世界王座から陥落。それから約半年、地元から“裸一貫”で再出発する。

 一方、相手のタノンサックは「コンディションはいい。(矢吹と初対面しても)緊張しなかった。油断せずにいい試合を見せる」と意気込んだ。20年11月にWBAスーパー王者・京口紘人(ワタナベ)に挑戦するはずが、試合直前に京口の新型コロナウイルス感染が判明し中止された。世界初挑戦の機会こそ逃したものの、23戦無敗(21KO)まで勝利を上積みした。マネジメント契約しているグリーンツダジムの本石昌也会長によると、入場曲はアニメ「あしたのジョー」のオープニングテーマ。タノンサックは日本で過去に3戦しており、同会長は「インパクトがある曲なので、ボクシングファンに覚えてもらいやすいと思って」と選曲の意図を説明。今回は矢吹の“お株を奪う”ような形だが、他意はないとした。

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2022年9月9日のニュース