五輪金メダルから10年…村田諒太「振り返ればあっという間」 クイズでマニアぶり発揮も「恐怖でした」
プロボクシングの前WBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太(36=帝拳)が11日、エディオンアリーナ大阪で開かれたWOWOWのイベント「エキサイトマッチ リングサイド会議SP in大阪」にゲスト出演した。
8月11日はちょうど10年前にロンドン五輪ミドル級で金メダルを獲得した日。10年は早かったか、と問われると「あっという間。“20歳過ぎたら早いで”とかいうオカンの言葉が、何言うとるのおばはんと思ってたのが、今になって分かりますね。26歳ぐらいから36歳まで、計ってみたらあっという間やったな」と答えたが、「(試合で)永遠に感じるような3分間(1ラウンド)とかも経験してるわけじゃないですか。そういうのもあるんで簡単に“あっという間”という言葉は使いたくない。せめて使うなら、振り返ればあっという間やったな、いろいろあったなという感じですね」と村田らしく付け加えた。ちなみに“永遠に感じた3分間”とはプロ4戦目で初めて判定までいったアドリアン・ルナ(メキシコ)戦でも味わったそうで、「すぐにスタミナが切れるようなパンチの打ち方をしてたから。あの時は5ラウンド目にやばい、あと6ラウンド、もうこの試合は負けた、いやダメダメ、と葛藤したのを覚えている。あの時の恐怖とか苦しさ、不安はすぐに浮かんでくる」と振り返った。
トークショーやボクシングクイズが繰り広げられたイベントでは、帝拳ジムの先輩で元WBC世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃氏(46)が子供やファンを相手にした「ミット打ち体験」の最後にサプライズでミット打ちを披露。リング上では「本当に久しぶりだけど気持ちいい。ボクシングは楽しいですね」と汗をぬぐったが、実際には「楽しいとか、気持ちいいとか言う前に終わった。緊張した。恥ずかしい」と本音を口にした。
また、一般参加者を対象にしたクイズではリング上で行われた“決勝ラウンド”でファンよりも多く正解を出し、さすがのボクシングマニアぶりを発揮。それでも大きなプレッシャーがあったという。「ここまでいらっしゃる方はディープなファン。それを言い換えるとマニアという。ただ、マニアという言葉を嫌う人がいる。だからマニアとひと言で片づけるのは良くないと思っている。僕はマニアは自称するものと思っている。自称してマニアと言っている僕がアイデンティティーを失う恐れがあった。なぜか?クイズがあったから。そこで言うと、僕のアイデンティティーは、あのクイズで完全に保たれた。ある意味、恐怖でしたね。試される機会ということで。楽しかったのひと言では済まされない」と早口で一気に説明した。
注目の去就についてはリング上で「気持ちは揺れています」と明言せず、イベント後も「振り返ればあっという間」とけむに巻いた。インターネットが発達する以前から海外ボクシングを放送してきた「エキサイトマッチ」は14歳で見始めたそうで「凄い功績ですよ。日本人が世界挑戦する機会とかも、こういった番組が与えるわけになるですから。これからもこの番組が続いていってほしい」と締めくくった。
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