初防衛成功の37歳王者・中川健太が24歳・梶を手玉に 成長の要因に拳四朗「存在が大きい」
プロボクシングの日本スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦が9日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・中川健太(37=三迫)が同級1位の挑戦者・梶颯(24=帝拳)に3―0で判定勝ちして初防衛に成功した。前進してきた梶に右フックを先に当て、カウンターのタイミングも絶妙。左を上下へ打ち分け、梶を中へ入れさせなかった。
4月に3度目の日本王座獲得に成功し、7日に37歳となった中川が「前から(対戦を)意識していた」という梶を手玉に取った。接近戦も覚悟していたというが、「(梶が中へ)入りたそうだったけど工夫がなく、中盤にはガードを固めて入ってきたので勝ちを確信した。楽になった」とアウトボクシングで勝ちに徹した。ジャッジの採点は2点差が1人、4点差が2人とあり「フルマークの感覚だった。もっと自分から仕掛けて、試合をつくらないと」と反省も忘れず、やや単発だった攻めを「単品だといいけど、コースで出せなかった」と表現した。
「負けたら終わりの崖っぷち」を自覚し、「勝って練習を積み重ねられるのが楽しい」という。三迫ジムへ移籍後、フィジカルなどの新たな練習を取り入れ、「ガラっと変わる可能性を感じている」と成長を諦めていない。要因として、三迫ジムを練習拠点とするWBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(BMB)の存在を明かし、「スパーリングが凄く強くて自信をへし折られるが、手を伸ばせば俺でも手が届くのではと思わせる。彼の存在は大きい」と説明した。
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