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真道ゴーが興行でスパー公開 「久しぶりで緊張したけど楽しめた」

[ 2022年8月7日 21:00 ]

枚方市の興行でスパーリングを公開した真道ゴー
Photo By スポニチ

 プロボクシングの元WBC女子世界フライ級王者で、性別適合手術と戸籍変更を経て男子選手として活動を目指す真道ゴー(35=グリーンツダ)が7日、所属ジム興行(大阪・枚方市立総合体育館)で「ジェンダー規定作成のための事前評価スパーリング」に臨んだ。

 同ジムの本石昌也会長は、この日の興行内でプロテストを実施する準備を進めていた。しかし国内プロを統括する日本ボクシングコミッション(JBC)による、トランスジェンダー選手に関するルール整備が間に合わなかったため、スパーリングに切り替えた。同門でスーパーフライ級(52・1キロ)の森本元樹を相手に3分×2ラウンド。復帰すればバンタム級(53・5キロ)かスーパーフライ級あたりで活動する方針の真道はトレーニングで鍛え上げた上半身から力強いパンチを繰り出し、互角以上に打ち合った。

 女子として最後にリングに上がったのは16年6月のWBO女子世界バンタム級タイトルマッチ。約6年ぶりに観客を前にリングで拳をまじえた。「プロテストへ準備していましたが、ルールは守らないといけないので。お客さんの前でスパーできて、いい経験になりました。(出番前は)少し足がガクガクしたり、緊張していたと思う。たくさんの方に協力していただき感謝したい。(トランスジェンダー選手のライセンス取得に関する)ルールの方は会長に任せて(自身は)練習に励んでいきたい」と明るい表情で話した。本石会長は「まだ障害は少なくないかもしれませんが、あきらめずに取り組んでいきます」と改めて決意を示した。

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2022年8月7日のニュース