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元WBOスーパーフェザー級王者の伊藤雅雪がSNSで引退表明 4年前に世界王者となった7月28日に発表

[ 2022年7月28日 15:01 ]

18年7月28日、伊藤雅雪(右)はディアスを破りWBO世界スーパーフェザー級王座を獲得(撮影・田中哲也通信員)
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 プロボクシング元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪(31=横浜光)が28日、自身のSNSで現役引退を発表した。18年7月28日に米フロリダ州キシミーで行われたWBO同級王座決定戦でクリストファー・ディアス(プエルトリコ)に3―0で判定勝ちしており、「7月28日は、四年前に世界チャンピオンになって人生が変わった日。そして本日は大安と、新たな出発にはとても縁起の良い日だと思い本日発表させて頂きました」とつづった。

 高校までバスケットボールをプレーしていた伊藤は、駒大在学中の09年5月に伴流ジムからプロデビュー。12年度の全日本スーパーフェザー級新人王に輝き、15年8月には東洋太平洋同級王座を奪取(防衛4)。16年12月にはWBOアジア・パシフィック同級王座も獲得した(防衛1)。18年7月に米国でWBO世界スーパーフェザー級王座を奪取すると同年12月には初防衛に成功。米興行大手トップランク社と契約を結んだ。

 しかし、19年5月に米フロリダ州キシミーで行われた2度目の防衛戦でジャメル・ヘリング(米国)に0―3で判定負けして陥落。ライト級に上げたものの、20年12月に三代大訓(ワタナベ)に敗れ、今年4月9日にはさいたまスーパーアリーナで行われたゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)―村田諒太(帝拳)のミドル級王座統一戦の前座で東洋太平洋&WBOアジア・パシフィック統一ライト級王者の吉野修一郎(三迫)に11回負傷判定負け。これが現役最後の試合となった。通算成績は32戦27勝(15KO)4敗1分け。

 伊藤は「僕は恰好つけのビビリだし、リングに上がるのが毎試合怖かった。いつも試合直前になると中止にならないかなと思ってしまうくらい怖かった。倒れるのが、殴られるのが怖いんじゃなく、みんなの期待を裏切ってしまうんじゃないかと本当に怖かった」「でも僕に 本気で期待してくれて 気持ちで一緒に戦ってくれて 自分の事のように一緒に泣いてくれる 素晴らしい方々が僕にはいたから、リングに上がれて 命を懸けて戦ってくれることができました」とSNSで思いを吐露。「これからはプロボクサーではないですが、一生(本名の)伊藤雅之であり、(リングネームの)伊藤雅雪でもあると思っています」「ボクシングが僕の人生を変えてくれました。必ずその「ボクシング」に少しでも貢献できるよう、そしてまた1人の男として僕なりのチャンピオンを目指して頑張っていこうと思います」と締めくくった。

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2022年7月28日のニュース