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元日本王者・源大輝が引退式で元世界王者・内山高志氏と“ガチスパー” 賞金50万円獲得ならず

[ 2022年7月20日 22:22 ]

源大輝(手前)の引退スパーリングの相手を務めた内山高志氏
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 プロボクシング元日本フェザー級王者・源大輝(31=ワタナベ)の引退式が20日、東京・後楽園ホールで開かれた。セレモニーの前にはワタナベジムの先輩、元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志氏(43)とヘッドギアをつけない2分×3ラウンドの引退スパーリングを実施。源が内山氏を倒せば50万円の賞金が出る“ガチ”のスパーリングだったが、内山氏が現役当時をほうふつとさせる鋭い左ジャブで大振りのフックを振るう源の攻撃を止めつつ、右カウンターを打ち込むなど貫禄を示し、賞金獲得を阻止した。

 源にスパーリングパートナーを依頼され、「ガチならやるよ」と返答したという内山氏は古巣のワタナベジムで2カ月間トレーニングを積み、酒を3日間絶つなどコンディションを整えてリングイン。スパー後はさすがに疲れた表情で「43歳だぞ、ちょっとは気を遣えよ」と後輩にジョークを飛ばしつつ、「これからの源の人生を応援してあげてください」とエールを送った。源は「倒せなくて50万円が消えてしまった。内山さん、強いっす」と苦笑い。中学卒業後に実家が経営する飲食店で働いたことがあり、今後は料理の道へ進む。「料理でも絶対にトップを取る。お客さんがみんな笑顔で帰れるお店をつくりたい」と話した。

 源は11年1月にプロデビュー。18年4月に2度目のタイトル挑戦で日本フェザー級王者となり、2度防衛に成功した。王座返上後にスーパーフェザー級で2階級制覇を目指したが、挑戦者決定戦を含めて2連敗。昨年12月に草野慎吾(三迫)に判定勝ちしたのが現役最後の試合で、今年4月に引退を表明していた。通算成績は17勝(13KO)7敗1分け。

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