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井上岳志 殿堂入り3団体統一王者の息子に完敗…12回にダウン奪われ大差判定負け 

[ 2021年11月17日 22:09 ]

<WBOグローバル・スーパーウエルター級タイトルマッチ>前日計量をクリアした井上岳志(ワールドスポーツジム提供)
Photo By 提供写真

 プロボクシングのWBOアジアパシフィック&WBOグローバル・スーパーウエルター級タイトルマッチ12回戦は17日、オーストラリア・シドニーのクドス・バンク・アリーナで行われ、WBOアジアパシフィック王者でWBO世界同級6位の井上岳志(30=ワールドスポーツ)はWBOグローバル王者でWBO世界同級1位のティム・チュー(27=オーストラリア)に0―3の判定で敗れた。チューはデビューから20連勝(15KO)。井上のプロ2敗目を喫し、戦績は17勝(10KO)2敗となった。

 チューはスーパーライト級で3団体統一世界王者となり、殿堂入りしているコンスタンチン・チューの息子で、WBO1位、WBA、WBC、IBF3位にランクされている無敗のプロスペクト。速く多彩な攻撃のチューに序盤から主導権を握られた井上は、終盤まで反撃の糸口をつかめず、12回にはダウンも奪われて完敗。ジャッジ3者の採点は107―120×2、108―119と大差がついた。

 WBO王者ブライアン・カルロス・カスターニョ(32=アルゼンチン)への指名挑戦権を持つチューを下して2度目の世界挑戦を目指していた井上だったが、壁を突破することはできなかった。

 なお、セミファイナルでは、18年全日本ミドル級新人王で日本同級2位のワチュク・ナァツ(24=マーベラス)が登場。日本未公認のIBOインターナショナル・スーパーウェルター級タイトルマッチ10回戦に臨み、王者ウェイド・ライアン(31=オーストラリア)に0―3の判定で敗れた。

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2021年11月17日のニュース