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谷口将隆「必ず勝ちます」 井上尚弥防衛戦のセミで2度目の世界挑戦

[ 2021年11月1日 14:08 ]

2度目の世界戦に向けてオンラインで会見した谷口将隆(中)。左は渡辺均会長、右は伯耆淳トレーナー

 プロボクシングWBO世界ミニマム級1位の谷口将隆(27=ワタナベ)が1日、オンラインで会見し、王者ウィルフレド・メンデス(24=プエルトリコ)とのタイトルマッチ(12月14日、両国国技館)に向けての抱負などを語った。

 谷口にとってはビック・サルダール(フィリピン)に判定で敗れた19年2月以来、2度目の世界挑戦。メンデスは、そのサルダールに勝って王座を獲得し、2度防衛している。谷口は「簡単にはいかないと思うけど、2年前とは違うところを見せたい。必ず勝ちます」と意気込んだ。

 アマチュア経験が豊富でスピードとテクニックには定評のある選手。だが、「2年前は勢いまかせというか、考えているようで考えずに試合をしていた」と振り返る。敗戦を機に「根本的にボクシングを見直し、練習の段階から考えながら動くことを意識してきた」という。再起戦こそ判定勝ちだったが、ここ2戦は連続TKO勝ち。伯耆(ほうき)淳トレーナーは「ここ数戦は力強さが増して自信をつけ、もともと持てる力が出せるようになった」と成長に目を細めた。

 メンデスとの対戦はWBOから指令が出されたもので、先月20日(日本時間21日)にプエルトリコ・サンフアンのWBO本部で行われた入札では、入札者がいなかったものの、結果としてWBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(28=大橋)の防衛戦のセミファイナルに組み込まれた。谷口は「驚きはあったけど、やる気というかモチベーションが上がり、頑張ろうと思っています。ほとんどと言うか、全員が井上選手を見にくると思っているど、自分もしっかり勝って、こういう選手もいるんだとアピールできたら」と意気込んだ。

 サルダール戦後には「自分はまだ世界に行ける人間じゃなかった」と話していた谷口。試合の映像をテレビのハードディスクに保存し、何度も繰り返して見て自分を鼓舞してきた。「一歩一歩、しっかり着実にレベルが上がってきている実感はあるので、今は(世界王者に)なれると思っています」と言い切った。

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2021年11月1日のニュース