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尚弥 闘志むき出しで「叩きのめしたい」因縁のカシメロ戦を「年内」と強く希望

[ 2021年8月19日 03:30 ]

井上尚弥(AP)
Photo By AP

 WBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(28=大橋)がWBO王者ジョンリール・カシメロ討ちを、闘志むき出しで宣言した。18日深夜に自身のツイッターを更新し、「カシメロとの試合が決まったらボクシングというルールの中で叩きのめしたいと思います。だから試合が成立するよう体重管理『ドーピング』管理はしっかり頼みます。年内希望です」と投稿。抑えきれない闘争心を強く表現した。

 井上は14日に行われたWBO世界バンタム級タイトルマッチのカシメロ対リゴンドー戦を生中継したWOWOWのゲスト解説として出演した。その際、防衛に成功したカシメロが「次はドネア、最後がイノウエだ!」と叫び、中指を立てるしぐさで挑発された経緯がある。この直後に井上は自身のSNSで「リスペクトのないヤツは叩きのめす。以上」と投稿し、不快感を示していたが、まだ腹の虫はおさまらないようだ。

 因縁浅からぬ相手だ。カシメロは昨年4月にWBA&IBF統一王者・井上と3団体統一戦を計画していたが、コロナ禍で延期。今回もWBC王者ノニト・ドネア(フィリピン)と対戦するはずだったが、カシメロがVADA(ボランティア・アンチドーピング協会)への書類提出が遅れたことなどを理由にドネア側からキャンセルされていた。今回井上が「ドーピング管理」と投稿したのは、このことを指していると思われ、もう“逃がさない”という意思表示でもある。4団体統一の野望実現へ、次戦の候補はカシメロとドネアの2人に絞られていたが、井上の本音は「カシメロ」を指名したい意向のようだ。

 この投稿には日本のみならず、海外のファンからも多くの声が届き、対戦を期待する声が高まっている。井上は17日の夜にも同様の投稿し「なぜ良い子ちゃんでいなきゃいけない?皆の井上尚弥のイメージは聖人君子かな?」と、過激な挑発をしたカシメロに対して、闘争心をかきたて「売られた喧嘩は買うだけ」と結んでいた。今後のマッチメークに、さらに注目が集まりそうだ。

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