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カシメロ挑発「次はドネア、最後はイノウエ」に尚弥「問答無用で倒す」

[ 2021年8月16日 05:30 ]

WBO世界バンタム級タイトルマッチ12回戦   ○王者ジョンリール・カシメロ 判定 同級4位ギレルモ・リゴンドー● ( 2021年8月14日    米カリフォルニア州カーソン )

WBO王者のカシメロ
Photo By スポニチ

 WBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(28=大橋)がWBO王者ジョンリール・カシメロ討ちを改めて宣言した。カシメロは14日(日本時間15日)にギレルモ・リゴンドーに2―1で判定勝ちして4度目の防衛に成功し、勝利インタビューで井上を挑発。井上は不快感を示し、4団体統一実現へのターゲットとなるカシメロへの闘争心をかき立てた。

 時折、笑みも浮かべて穏やかな口調で話していた井上の語気が自然に強まった。カシメロとリゴンドーの一戦を生中継したWOWOWのゲスト解説。試合を振り返った番組終盤のことだった。

 「正直、この試合は“カシメロ頑張れ”って応援していましたけど、最後の、ああいう態度をされたら、自分が叩きのめしたいなと、心の底から思ったので、日本のファンの方の期待に必ず応えたいですね」

 井上が言う“ああいう態度”とは、試合後のリングで今後について聞かれたカシメロが「次はドネア、最後がイノウエだ!」と叫び、中指を立てるしぐさで挑発したこと。よほど腹に据えかねたのか、井上は放送後に自身のSNSに「リスペクトのないヤツは叩きのめす。以上」と投稿し、不快感を示した。

 野性味あふれるハードパンチャーと五輪2連覇の実績を持つ超技巧派の一戦は、カシメロがプレスをかけ、リゴンドーがフットワークを使ってさばく予想通りの展開。ただ、打ち合いらしい打ち合いもないまま終了し、CompuBoxの集計では12回でヒットしたパンチがカシメロ47発、リゴンドー44発という凡戦。ジャッジの評価も分かれたが、カシメロが僅差で制した。

 年内にWBC王者ノニト・ドネア(フィリピン)と再戦、そして来春の4団体統一という青写真を描く井上にとって昨年4月に対戦予定だったカシメロが勝ち残ったことは希望通りの結果。ただ、これまでもSNSなどで挑発を繰り返してきたWBO王者に好き放題させておけない。「いち早く、カシメロとやりたい気持ちになりました」と心境の変化を明かし、「対戦したら?問答無用で倒します」と言い放った。4団体統一の野望実現へ、次戦の候補がカシメロとドネアの2人に絞られ、井上の闘志は一段と高まっている。

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2021年8月16日のニュース