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5階級制覇王者・藤岡奈穂子が出発 念願の米国進出「結果を残したい」

[ 2021年7月1日 22:06 ]

米ロサンゼルスに向けて出発するWBA女子世界フライ級王者・藤岡奈穂子
Photo By スポニチ

 プロボクシングで日本人初の世界5階級制覇を達成した現WBA女子世界フライ級王者・藤岡奈穂子(45=竹原慎二&畑山隆則)が1日、羽田空港から米ロサンゼルスに向けての出発前に取材に応じた。藤岡は7月9日(日本時間10日)に同級6位スレム・ウルビナ(30=メキシコ)と対戦する。

 藤岡にとって2019年7月以来、2年ぶり3度目の防衛戦が念願だった米国のリング。「ずっと言ってきたことが叶っているけど、結果がすべて。アメリカで試合をすることが目標ではないので、しっかり勝って結果を残したい」と意気込みを語った。

 主催側から航空券が届いたのは前日の6月30日。過去にドイツ、メキシコで試合経験のある藤岡は「海外での試合だと、ギリギリまでチケットが届かないのはあることだけど、今回は自己最高記録ですね」と苦笑いした。渡航には72時間以内の陰性証明も必要だが、藤岡は同29日に取得し、チケットが届かなかった場合に備えて別にPCR検査の予約を入れるなど慌てることなく準備を整えた。

 仕上がりも万全だ。当初は主催者から3分×10ラウンドと聞かされていたため、通常1ラウンド3分で試合をするキックボクサーとのスパーリングで調整。1カ月前になって2分×10ラウンドに訂正されたため、この1カ月でペース配分などを修正した。「最初は不安もあったけど、スパーリングを進めていく中で自信の方が大きくなった」と手応えを感じている。通常体重は52~53キロとあって、リミットが50.8キロのフライ級での闘いなら減量も問題なく、「しっかり食べながら練習できた」という。

 19年7月に引き分けたWBO女子世界ライトフライ級王者・天海ツナミ(36=山木)戦も同じ興行で米国のリングに上がる。藤岡は「特に意識はしないけど、比べられるのは覚悟している。自分は自分の最善の結果を出すだけ。まずは勝つこと」と表情を引き締めた。

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2021年7月1日のニュース