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武尊“古傷”右拳の負傷を明かす 天心との夢の対戦について「すぐにやりたかったんですけど…」

[ 2021年5月25日 21:24 ]

レオナ・ペタスにKO勝利しトロフィーを掲げる武尊(撮影・会津 智海)
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 K-1史上初の3階級王者で現スーパー・フェザー級王者である武尊(29=SAGAMI―ONO KREST)が24日に自身のYouTubeチャンネルを更新。3月に行われたレオナ・ペタス戦を振り返る中で古傷である右拳が完治せずに戦っていたことを明かした。

 武尊の右拳は16年に骨折し、19年には腱断裂で手術していた古傷。試合前の拳の状況について「治っているか治っていないかでいうと全然治っていなくて、不安がありつつ練習ではフルでは打てなかった」と完治してなかったこと明かし、さらに「アップの時に久しぶりに吸収剤など何もクッションを入れずに試合のグローブで打ったら(右拳を)脱臼しちゃったんですよね。アップでも打てなくて試合だけ打とうという感じになりました」と試合当日に悪化していたという。

 「満身創痍じゃないですけどこの試合で壊れてもしょうがないなぐらいの気持ちで試合に挑んでいたので、ある意味開き直れたじゃないですけど、次のことやダメージなどを考えずに試合をやろうと思いました」と試合前の心境について回顧した。

 試合前のプレッシャーは過去最高だったようで「精神的にはきつかったです。試合前にこんなプレッシャーのある試合はしたくないと思っていました」。1Rのダウンシーンについて「この倒れ方をしてたら本当なら止めるべきですよね」と話し始め、「今言ってもしょうがないですけど、選手のことを考えても後頭部を打って倒れたらセカンドインパクト症候群というのがあって、本当は1回でも失神するぐらいのダメージになった時は止めるべきだと思います。ルールとかは僕が口出すことじゃないんであれだと思うんですけど」と試合を止めるタイミングについて提言した。ラウンド中や試合が終わってからも、あの場面で止めるべきだったとレフェリーに怒っていたという。そして2Rはレオナがスリップで崩れた後に立ち上がるのが遅かったため相手が効いてる感触を掴み、2RKO勝利を飾った。

 試合から1カ月経っても、右拳の痛みが試合の翌日と変わらないため検査などをした結果、拳の靭帯を損傷してることが判明したという。ここから再び拳を治療する時期になるため、ファンが期待する那須川天心(22=TARGET/Cygames)とのドリームマッチについても「みんなが期待してくれている試合もすぐにやりたかったんですけど、万全じゃない状態の試合っていうのは見せたくないし、対戦相手にも失礼だと思うんで、しっかり治してお互い良い状態で試合が出来ればいいなと思っています。なので拳を休ませながらもすぐに試合やるって決まったらすぐできるようにトレーニングは毎日してるんで期待して待っててもらえたら嬉しいです」とファンへ説明した。

 コメント欄では「絶対焦らないでくださいね」「拳の怪我万全に治して、また最高な試合見れるの楽しみにしてます!」「早くケガを治して天心戦!最高の試合にして下さい!」と励ましのメッセージがあった一方で「今年間に合うか?!天心ボクシング行っちゃうよ」「みんなが望む試合の前にもう試合は無いんだよね?もう怪我で延期とかヤダ!もう待てない!もう無理!」などと天心との一戦を心配するが声もあがった。

 天心も4月28日に自身のツイッターで「怪我してでも試合をやってる奴はやっている。五体満足で試合をする事なんてほぼない。チャンスは待ってくれないよもう」と何かを示唆するような事をつづっていた。

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