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“悪童”ネリ、7回KOでプロ初黒星 フィゲロアがWBA&WBC王者に

[ 2021年5月16日 15:54 ]

ルイス・ネリ
Photo By スポニチ

 プロボクシングWBA・WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦は15日(日本時間16日)、米カリフォリニア州カーソンで行われ、WBA王者ブランドン・フィゲロア(24=米国)がWBC王者ルイス・ネリ(26=メキシコ)に7回2分18秒KO勝ち。4度目の防衛を果たすとともにWBC王座を獲得した。ネリはプロ32戦目で初黒星。フィゲロアは戦績を22勝(17KO)1分けした。

 序盤から両者が積極的に手を出し合う展開となり、身長が7センチ、リーチでは14センチ上回るフィゲロアが距離を詰めて接近戦に。7回、フィゲロアの連打から強烈な左ボディーを叩きこむと、ネリは苦悶の表情で膝を付き、10カウントを聞いた。

 ネリは2017年8月の山中慎介とのWBC世界バンタム級タイトルマッチでドーピングを疑われ、18年3月の再戦では大幅な体重超過で王座剥奪。さらに19年11月には、前IBF世界バンタム級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)とのWBC同級挑戦者決定戦でも体重超過を犯し、試合が中止になった問題児。昨年9月にWBC世界スーパーバンタム級王座を獲得し、2階級制覇を達成したものの、初防衛戦で陥落となった。

 勝者は9月11日にWBO王者ステファン・フルトン(26=米国)との統一戦が内定しており、試合後のリングにフルトンが上がり、フィゲロアとの統一戦へ気運を高めた。

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2021年5月16日のニュース