元K―1王者・武居由樹がボクシングのプロテスト合格 3・11デビュー「インパクトのある試合を」
元K―1ワールドGPスーパーバンタム級王者の武居由樹(24=大橋)が8日、横浜市のジムでボクシングのプロテストを受験し、B級ライセンスを取得した。新型コロナウイルス感染防止対策として、日本ボクシングコミッション(JBC)から担当者1人がジムに派遣され、受験者も武居1人だけという“出張プロテスト”。コロナ禍での救済措置としてB級以上の受験者を対象に行われている。筆記試験のほか、ロープ、シャドーボクシング、2ラウンドのスパーリングの実技があり、スパーの相手は同門で日本フェザー級9位の溜田剛士(27)が務めた。
即日合格となった武居は「K―1を引退してすぐ、このような緊急事態宣言の中、プロテストを受けさせていただき、本当にありがたかったです。一瞬、延期になるのではとも考えたので。これでボクサーとしてスタートラインに立てました。すごい選手ばかりのジムのみなさんに少しでも近づけるように八重樫トレーナーにビシビシ鍛えてもらおうと思います」とコメント。
昨年12月にK―1卒業を表明し、大橋ジムに入門。元世界3階級制覇王者の八重樫東氏(37)が専属トレーナーとなり、トレーニングを続けてきた。3月11日には東京・後楽園ホールでデビュー戦も予定されている。「今はまだプロになったばかりで大きいことは言えませんが、1試合1試合、ボクサーとしての武居由樹をみせたいと思います。K―1の時のように、インパクトのある試合をみせられればと思います」と話した。
八重樫トレーナーは「デビューに向けては相手どうこうではなく、どんなボクシングをみせるかということを練習している。デビュー戦に向けてすべてを底上げしていきたい。バンタム級、スーパーバンタム級という非常にハードな熱い階級で世界を目指そうとしているわけですから」とサポートを約束。大橋秀行会長は「スパーリングを見て、武居が階級が上のトップ選手をパワーで押しているところをみて、あらためて潜在能力の高さを感じた。暗い話題が多い今、武居は実力とともに明るい話題になりそうな選手になると感じている」と期待した。
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