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村田 WBAスーパー王者昇格、階級上げたカネロが昨年12月ベルト返上

[ 2021年1月8日 05:30 ]

村田諒太
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 プロボクシングWBA世界ミドル級王者・村田諒太(34=帝拳)がスーパー王者に認定された。WBAが6日に公式サイトで発表した。これまでは“カネロ”こと4階級制覇王者のサウル・アルバレス(30=メキシコ)が君臨していたが、1階級上のスーパーミドル級に専念するため昨年12月に返上。WBAは「村田の経歴と記録は任命に値する価値がある」として昇格を承認した。

 正規王座からの昇格で指名防衛戦の期限は9カ月から18カ月に延長。また、希望するIBF世界同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(38=カザフスタン)との統一戦実現に向けてもプラス材料となる。

 一昨年12月以降はコロナ禍の影響もあって1年以上も試合から遠ざかっている村田だが、21年の練習を4日にスタート。すでにスパーリングなどの実戦練習にも取り組んでいる。帝拳ジムの公式サイトには「試合ができない期間が続いている中でのニュースに不思議な気持ちもありますが、他団体王者との統一戦も可能性が広がったとポジティブに捉えて、うれしく思います」とコメントを寄せた。

 ▽スーパー王者 WBAが2001年から認定している王者。他団体のタイトルを同時に保持する選手や、WBA王座を5~10度連続で防衛した選手を認定すると定めている。正規王座は空位となるため、新たに王者を誕生させることができる。なお、WBOもスーパー王者を認定するが、正規王座は空位とせず、あくまで正規王者の称号となる。WBAスーパー王座は15年にスーパーフェザー級の内山高志が日本人として初めて就き、ライトフライ級の田口良一や京口紘人(ともにワタナベ)、バンタム級の井上尚弥(大橋)も獲得。WBOではフライ級の田中恒成(畑中)が認定された。

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2021年1月8日のニュース