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“泥酔騒動”拳四朗に厳罰 ライセンス3カ月停止、制裁金300万円&社会貢献活動「お酒はやめました」

[ 2020年12月15日 17:00 ]

JBCからの処分を受け、会見した寺地拳四朗(代表撮影)
Photo By 代表撮影

 日本ボクシングコミッション(JBC)は15日、一部週刊誌に泥酔しての不祥事を報じられたWBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(28=BMB)を、12月1日から3カ月間のライセンス停止処分とし、制裁金300万円並びに通算48時間以上200時間以内の社会貢献活動を義務付けた。

 寺地は7月に泥酔し、自宅と間違えて他人の敷地に立ち入り、そこに駐車されていた車を破損したと報じられた。すでに被害者との示談が成立し、刑事事件にはなっていないものの、プロボクシングの社会的信用を著しく棄損したこと、世界王者というボクシング界を代表する立場であり、他の選手の模範となるべき存在であることから厳罰を科した。

 処分を通達された寺地は東京都内のJBC事務局で代表取材に応じ、「たくさんの方にご迷惑をお掛けし、大変申し訳なく思っています」と改めて謝罪。「処分を真摯に受け止めたい。自分自身を見つめ直して、一つずつ信頼を取り戻したい。そして品格のある人になりたいと思いました」と話し、「お酒はやめました」と断酒を宣言した。

 週刊誌の報道内容については「示談も終えているので、すべてを話せる訳ではないけど、事実の部分とそうでない部分はある」と話すにとどめたが、計画されていた世界戦が白紙となったことを深く反省している様子で、「準備してくれた関係者の方々には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」。対戦予定だった久田哲也(36=ハラダ)に対しても「準備をしていただいていたので、本当に申し訳なく思っています」と謝罪の言葉を重ねた。ただ、今後の久田と対戦の可能性については「今、僕の口から言えることではない」と言葉を濁した。

 不祥事発覚後は謹慎しており、その間には進退を含め「いろいろな事を考えた」という。結果として「信頼を取り戻すというか、僕にできることはボクシングしかないと改めて思ったし、ここでやめたら、何も返せなくなる」とボクシングを続けることを決意。週刊誌報道の直前からジムワークは休んでいるが、すでにランニングなどは再開している。復帰時期などは未定だが、「応援してくれた皆様を裏切ってしまった形になってしまった。また信頼を取り戻せるように努力していきたい」と話した。

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2020年12月15日のニュース