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勅使河原弘晶 6戦連続KOでV4達成「進化した自分を見せられた」

[ 2020年10月8日 21:39 ]

<東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ>6回TKO勝ちした勅使河原(左)がコーナーに向かって駆け出す
Photo By スポニチ

 プロボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦は8日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・勅使河原弘晶(30=三迫)が同級15位の河村真吾(30=ミツキ)に6回1分40秒、TKO勝ちし、4度目の防衛に成功した。

 輪島功一スポーツジムから三迫ジムに移籍しての初戦。トランクスのベルトラインには以前と変わらず恩師の名があったが、ボクシングでは「今までとは違う新しい自分」を披露した。新たにコンビを組んだ加藤健太トレーナーとともに磨いたステップから変幻自在にパンチを繰り出して河村を圧倒。「中盤から後半にKOしたい」と予告していた通り、6回に最初のダウンを奪うと、一気のラッシュで挑戦者を沈めた。

 「勝って当たり前の試合ほど怖いものはない。プレッシャーはすごくあった。ただ、輪島ジム、三迫ジム…たくさんの支えと応援があって、このリングに上がることができた。感謝をテーマにストーリーを描けたと思う」

 加藤トレーナーと出会い、感覚で勝負してきた男が理論的にボクシングを考えるようになった。また、三迫ジムを拠点に練習しているWBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(28=BMB)の練習を間近に見て刺激を受けた。これで6連続KO勝利。「進化した自分を見せられた。まだまだ伸びしろだらけ」と胸を張った。

 すでに世界ランキングでもIBF3位、WBC7位の位置にいる。三迫貴志会長は「コロナでこんな状況なので具体的には言えないが、いつチャンスがきても大丈夫。できる限りチャンスをつくってあげたい」と後押しを約束。勅使河原は「世界に向けて早く練習したい、強くなりたい。世界のベルトを獲って連勝して何度も防衛できるチャンピオンになりたい」と世界初挑戦への意欲を口にした。

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2020年10月8日のニュース