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山根明氏 設立新団体ヘビー級王者・高橋が初防衛戦、瞬殺KOに「見てなかった。感想も何もない」

[ 2020年6月1日 05:30 ]

初防衛戦に勝ったWYBC世界ヘビー級初代王者・高橋知哉(中央)とWYBC・山根明会長(左)
Photo By 提供写真

 前日本ボクシング連盟終身会長で、昨年9月にプロボクシングの新団体・WYBC(ワールド・ヤマネ・ボクシング・チャンピオンシップ)を設立した山根明氏(80)が31日、京都KBSホールで開催されたWYBC世界ヘビー級初代王者・高橋知哉(32=BONECRASH)の初防衛戦ダニエル・ハット(ブラジル)戦を観戦。高橋が「ずっと練習していた」という左ボディー2発で2度のダウンを奪い、1R31秒の瞬殺KO劇。「うつむいてたら。(終了の瞬間を)見てなかった。あっけない試合。感想も何もないなあ」と苦笑いした。

 高橋の相手はWNFC前世界ヘビー級王者のハット。昨年9月29日にベルトをかけて戦い、2―0の判定で勝った試合の再戦となった。コロナ禍で無観客試合となり、インターネットで無料生中継。会場入りの際には選手、スタッフ、関係者の検温、手指の消毒、リング上の選手、レフェリー以外のマスク着用を徹底するなど、新型コロナウイルス感染拡大防止対策。山根会長もグレーのスーツ、ネクタイに黒の帽子、サングラス。大きな白いマスク姿で登場した。

 「フリーの若手にチャンスを与えたい」との目的で設立した新設の団体。「若手選手を強化しなければ」と山根会長は軽量級、中量級トーナメント開催プランを披露し「今回のコロナが落ち着いたら、近いうちにやります。この次はちゃんとお客さんに入ってもらって。もっと盛り上げないと」と決意を語った。

 コロナ禍では山根会長も外出を自粛。「外では握手を求められ、抱擁をお願いされるから」と“人気者”ならではの悩みも深く、ウチにいる以外は1人でドライブに出かけていたそうだ。「1カ月でガソリン代が5万5000円かかった」と暴露。ある日、20代の若者3人組から駐車場で握手を求められ、「男山根。断るわけにはいかん」と渋々応じた後は「車に戻って、アルコール消毒したんや」と笑わせた。

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