中谷潤人 メリンドに6回2分2秒TKO勝ちでデビューから20連勝
プロボクシングの大589回ダイヤモンドグローブは5日、東京・後楽園ホールで行われ、メインの114ポンド(51.7キロ)契約10回戦で前日本フライ級王者・中谷潤人(21=M.T)が元IBF世界ライトフライ級王者ミラン・メリンド(31=フィリピン)に6回2分2秒TKO勝ち。デビューから20連勝を飾った。
「世界にアピールする一戦、世界に向けてスタートを切る戦い」と位置付けた一戦で中谷が躍動した。「慎重に入りたい」と話していた立ち上がりこそ距離を取ったが、14センチの身長差を生かし、右ジャブや左ストレート、左ボディーを次々とヒット。「意識して練習してきた」という多彩なコンビネーションも織り交ぜ、元世界王者に何もさせない完勝だった。
「冷静に試合を組み立てることができた。相手はタフだったけど、パンチは当たっていたので嫌でも効いてくると思っていた」
明確なダウンを奪うことはできなかったが、6回に左ストレートでぐらついたメリンドに連打を浴びせたところでレフェリーがストップ。「勝つだけじゃお客さんに申し訳ない。見せるところで見せるのがプロ。きれいには倒せなかったけど、パンチをまとめる場面を作れたので良かった」と笑みを浮かべた。 フライ級でWBA2位、WBCとWBOが3位、IBF11位と4主要4団体すべてで世界ランキング入り。もちろん次は世界挑戦を視野に入れている。21歳のサウスポーは「こういう形で勝つことができたので胸を張って世界に挑みたい」と高らかに宣言。「どの団体でもいい。準備はできている。決定戦とかでも世界挑戦できたら」と話した。
続きを表示