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野田賢史 わずか65秒!プロデビューは1回TKO勝ち「楽しめたのでよかったです」

[ 2019年9月2日 19:37 ]

プロデビュー戦を1回TKO勝ちで飾った野田賢史(左)
Photo By スポニチ

 野田賢史(24=帝拳)が1回TKO勝利でプロデビューを飾った。2日に東京・後楽園ホールで行われたライトフライ級6回戦でソンポン・バーンエーム(21=タイ)を下した。

 立ち上がりからタイ国ミニマム級1位のバーンエームを圧倒。鮮やかなワン・ツー・スリーで最初のダウンを奪うと、立ち上がったバーンエームに強烈な右ストレートを浴びせ、レフェリーはノーカウントでストップ。わずか65秒で試合を決めた。

 「減量から計量、入場、そして試合とすべて楽しむがテーマだった。楽しめたのでよかったです」

 1度は諦めたボクシングだった。熊本・秀岳館高の1年時に全国選抜で準優勝、3年時のインターハイで3位になった逸材。だが、拓大3時に左肘じん帯を断裂し、手術を受けたものの、完全には回復せず、卒業後は故郷・熊本に戻った。「ダメ元」でリハビリを再開し、母校で後輩を指導しながら自身の練習も続け、今年1月にようやく完治。2月に上京して名門・帝拳ジムの門を叩いた。

 5月にプロテストに合格し、迎えたデビュー戦。大学3年以来の実戦のリングは「めちゃくちゃ緊張した」という。「でも、ボクシングができることへの感謝の気持ちが大きかったので落ち着いてやれた」と振り返った。

 同年代には田中恒成(畑中)、井上拓真(大橋)ら有力選手がそろう。野田は「今は怪我があってよかったとプラスに考えている。先に行った選手たちを追い越すことも楽しみ。目標は世界王者。まずは目の前の試合を勝ち続けたい」と力強く抱負を語った。

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2019年9月2日のニュース