田中恒成に挑む指名挑戦者ゴンサレスはカジノのディーラー
今月24日のWBO世界フライ級タイトルマッチ(名古屋市港区・武田テバオーシャンアリーナ)で王者・田中恒成(24=畑中)に挑む同級1位の指名挑戦者ジョナサン・ゴンサレス(28=プエルトリコ)が20日、名古屋市内で練習を公開した。
サンドバッグやミット打ち、縄跳びなどで1時間近く動き、しっかり汗をかいた。「スピードとパワー、インテリジェンスでも私が上回る」と自信満々に言い切った。アマチュアの全米選手権2度優勝の実績を持つという父ルイスさん(57)の手ほどきで6歳から競技を始め、アマで126戦を経験。2011年4月のプロデビューから約8年半かけて世界初挑戦にこぎ着けた。
7歳の娘を持つパパで、副業としてカジノでポーカーやブラックジャックのディーラーを務める。「(競技を)引退したら食べていけなくなる」。カジノで勝った経験をきっかけに今後を考えて3年前から勤務している。毎日のようにカードを操るのおかげで手さばきは巧み。勝負事のかけひきにも長じ、普段は夜型生活のため来日しても時差ボケなし。「プエルトリコにベルトを持って帰る」。世界奪取すれば、現在描いている未来予想図も変わりそうだ。
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