尾川堅一 2年ぶりのKO勝ちも「なんか中途半端な感じで…でもダウンを奪ったボディーは良かった」
プロボクシングのIBF世界スーパーフェザー級4位の尾川堅一(31=帝拳)は6日、東京・後楽園ホールで行われたノンタイトル10回戦でグレン・メデュラ(23=フィリピン)に4回終了TKO勝ちした。
2017年12月にIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦で判定勝ちしたものの薬物違反で無効となり、1年間の資格停止処分を受けた。これが復帰2戦目。当初は同級5位アジンガ・フジレ(南アフリカ)と挑戦者決定戦を行う予定だったが、9月に延期となり、メデュラとのノンタイトル戦に変更された。
「CLASH RIGHT」の異名を持つ強烈な右を武器とする尾川だが、「きょうは左を中心に頑張ろうと思っていた」の言葉通り、序盤から左ジャブ、左フックで主導権を握る。2回には強烈な左ボディーで最初のダウンを奪う。さらに3回にはコーナーに追い詰めて連打でダウンさせ、4回も猛攻。5回開始のゴングを待つことなく、メデュラ陣営が棄権を申し入れた。
17年7月1日に山元浩嗣(ワタナベ)に2回TKO勝ちして以来、2年ぶりのKO勝ち。尾川は「なんか中途半端な感じで…でもダウンを奪ったボディーは良かったですね。まあ、相手の心を折ることができたので20点ぐらいは上げてもいいかな」と笑った。
9月に予定される挑戦者決定戦に弾みをつける勝利。ただ、対戦相手のフジレが来日を嫌がっているという情報もある。尾川は「逃げたってことですかね?自分としては(試合が)あると思って準備するだけです」と前を向いた。
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