山根前会長 79歳「筆おろし」、初体験からボクシング「奈良判定」まで赤裸々自叙伝発売

[ 2019年3月21日 05:30 ]

ファイティングポーズをとる日本ボクシング連盟の山根明前会長(撮影・安田健二)
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 過去の反社会勢力とのつながりが発覚し、昨年8月に日本ボクシング連盟の会長職を辞任した山根明前会長(79)による初の自叙伝「男 山根」(双葉社)が22日に発売される。自身の出自から世間を騒がせた「奈良判定」の真相まで赤裸々につづった内容。24日には人生初のサイン会を敢行。「これぞ、まさに“筆おろし”やね」と79歳での初体験を楽しみにしている。

 初の自叙伝に山根前会長は「男冥利(みょうり)に尽きるねえ」とサングラスの奥で目を細めた。

 「『無冠の帝王』半生記」と副題にもある通り、在日韓国人として戦後の動乱を生きた幼少期からボクシング連盟会長辞任後までの半生を激白。「時計を見るのも忘れて7時間かけて読んだ。苦しい時代を思い出して、鼻水垂らしながら4回泣きました」と自賛する出来栄えだ。

 生々しい描写が登場するのは、男・山根が“オトコ”になった日の出来事。韓国で暮らしていた11歳のころで、相手は友人の姉で10歳年上。夫を亡くした女性だった。「松坂慶子似でねえ。“服を買ってあげるから”と言われたあとに裸にされて…」。状況をのみ込めないまま“筆おろし”は終わったそうで「アソコの“皮”がめくれてなかったから痛くて。泣きましたよ」と初体験の淡い思い出を懐かしんだ。

 ボクサーとしてリングに上がった秘蔵写真も初公開。伝説のレスラー力道山の姿も客席に写っている。助成金の不正利用など一連の騒動の余波で「ボクシングをやったことがない」と指摘されたことに「それはウソやと証明するために載せたんや」と不敵な笑みを浮かべた。騒動の内幕や「奈良判定」などに関しても自身の主張をつづっており「ホンマに皆さんに読んでほしいですわ」と訴えた。

 「好きな言葉」に挙げたのはまさかの「平和」。会長辞任から7カ月が過ぎ、タレントやユーチューバーとして活動中。傘寿を前に、新たな道を歩んでおり「批判したり批判されたりでなく、みんなが静かに幸せに生きていく。それが平和やと思うたんです」と思いを明かした。

 24日には東京・神保町の書泉グランデで人生初のサイン会を行う。「サインはよく欲しい言われますけど、サイン会は初めて。これぞ、まさに“筆おろし”やね」としゃれを効かせた山根節でアピールした。

 ▽山根前会長の辞任劇 昨年7月、日本ボクシングを再興する会が山根前会長の不正疑惑を指摘する告発状を日本オリンピック委員会へ送付。不透明な財務運営や不正な審判行為(奈良判定)など問題視された12項目のうち、選手への助成金流用を認めた。その後、過去の反社会的勢力との交際が発覚し責任を取り辞任した。

 《同じ39年生まれ 内田裕也さんは“極道の男”》17日に亡くなったロック歌手の内田裕也さん(享年79)には「男」を感じていた。同じ1939年生まれで「どれだけ批判されてもつっぱって生きた。男としては最高だと思う。人間の質で言ったら“極道”。道を極めたという意味でね」と独特の表現で追悼した。事実婚を含めて結婚4度の自身とは対照的に、樹木希林さん(享年75)との籍を最後まで抜かなかったことに「愛しとったんだなあ」と敬意を払った。

 ◆山根 明(やまね・あきら)1939年(昭14)10月12日生まれ、大阪府堺市出身の79歳。91年、日本ボクシング連盟理事、94年国際ボクシング協会常務理事に就任。11年に日本ボクシング連盟会長就任後、12年に終身会長となる。辞任後は俳優業にも挑戦している。

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