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竹迫司登 引き分けで2度目の防衛に成功も苦戦に「申し訳ありません」

[ 2019年3月2日 21:54 ]

<日本ミドル級タイトルマッチ10回戦>加藤収二(左)と引き分け、2度目の防衛に成功した竹迫司登(右)
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 ボクシングの日本ミドル級タイトルマッチ10回戦は2日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・竹迫司登(27=ワールドスポーツ)は指名挑戦者で同級1位の加藤収二(27=中野サイトウ)と引き分け、2度目の防衛に成功した。デビューから続いていた連続KO勝利は10で止まった。

 序盤から激しい打ち合いとなり、5回を終えて公開された採点は48―47が2人、49―46が1人で、いずれも加藤を支持。そこからの竹迫が盛り返し、最終的には96―94、94―96、95―95と3者3様のドローに持ち込んだ。

 ベルトを死守した竹迫だが「期待に応えることができず申し訳ありません。加藤選手は気持ちが強かった。自分はサウスポーが苦手なんすかね?」と首をひねった。

 デビューから10戦10勝10KOで2018年度の新鋭賞を受賞。表彰式では世界王者たちに囲まれ、大いに刺激を受けた。また、1月にはWBO世界スーパーウェルター級王者ハイメ・ムンギア(メキシコ)に挑戦したジムの先輩で井上岳志(29)の米国遠征に同行。井上から「世界は遠くないぞ」と声を掛けられ、自身の世界挑戦への意識も高まっていたはずだった。

 世界へ近づくためのの試合で大苦戦。「向こうの作戦にはまったというか、攻めずらさはありました。自分の腰が落ちず、連打も出なかった」と反省の言葉ばかりがもれた。

 加藤陣営が再戦を希望していることを聞かされると竹迫は「やってくれるなら自分もやりたい」と即答。ワールドジムの斉田会長も「このままじゃ終われない。きっちり白黒付けた方がいい」と実現に前向きだった。

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2019年3月2日のニュース