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拓真の相手サラパット 公開練習も手の内見せず「自信のあるパンチはない」

[ 2018年12月26日 17:21 ]

公開練習でミット打ちを行うサラパット(撮影・島崎忠彦)
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 ボクシングのWBC世界バンタム級暫定王座決定戦(30日、東京・大田区総合体育館)で同級5位・井上拓真(23=大橋)と対戦する同級2位タサーナ・サラパット(25=タイ)が26日、横浜市の大橋ジムで練習を公開した。前日25日に来日したサラパットは、元WBC世界フライ級王者のチャッチャイ・サーサクン・トレーナー相手に2ラウンドのミット打ちと1ラウンドのサンドバッグ打ちを披露したのみ。「世界戦のために2カ月間、集中して練習を積んできた。日本もタイも関係なくファンが感動するように全力で戦う」と抱負を述べた。

 17歳でムエタイから国際式に転向後、タイ国内で48戦全勝(33KO)。転向のきっかけは元WBC世界フライ級王者ポンサクレック・ウォンジョンカムの試合を見たことで、ポンサクレックを間近に練習を積んできたと話し「毎回試合を見て楽しんでいた。特に(2010年3月の)亀田興毅戦が印象に残っている」と語った。井上拓真については今年9月のマーク・ジョン・ヤップ(フィリピン)戦しか映像を見ていないと明かしたが、「いつもそんな感じだ。1回見れば十分だと思う」と対戦相手の情報はあまり仕入れないタイプの様子。戦い方や長所を問われると「それは今話さない方がいい。リングに上がれば変わってくるもの。試合当日に見てほしい。いろいろできるが、これと言って自信のあるパンチはない」とけむに巻いた。

 練習を視察した井上拓真の父・真吾トレーナーは「細いイメージ。練習を見る限りフットワークはうまそうじゃない。拓真の方がスピードも足さばきもいい。リード(ジャブ)が当たればいろんなパンチが当たり出すと思う」とコメント。長身サウスポーの触れ込みだったが、テレビ解説のためジムを訪れた1メートル70の元WBC世界バンタム級王者・山中慎介氏より身長は若干低く、実際には1メートル60台とみられる。一方、真吾トレーナーは「ミット打ちを見たら右フックを巻き込んでくる感じで打ってくる。フックの時のヒジが怖いな」とムエタイ出身選手の特徴であるひじ打ちには警戒感を示した。

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