クドゥラ金子がTKO勝ち 中1時にアフガニスタンから来日 夢は世界王者になって故郷に学校を
プロボクシングの「UNTOCHABLE FIGHT 28」は22日、東京・後楽園ホールで行われ、メーンのウエルター級8回戦では同級13位で日本ユース王者のクドゥラ金子(20=本多)が前王者で同級3位の有川稔男(33=川島)に3回1分44秒、TKO勝ちした。
1回に左右のフックを有川の顔面に浴びせてダウンを奪うと、3回には左フックでふらつかせて猛ラッシュ。最後は強烈な左フックがアゴをとらえ、ロープを背にした有川は崩れ落ちるように倒れ、レフェリーがカウントする途中に陣営がタオルを投げ入れた。
「練習通り、うまくできた。相手はパンチがあってガンガン来るけど、スパーリングで下がらないような練習をしてきた。うれしいです。最高です」
中学1年の時に情勢不安のアフガニスタンから家族とともに来日。15歳の時に「世界王者になってお金を稼いで、アフガニスタンに学校を建てたい」の夢を持ち、本多ジムの門を叩いた。
本名はクドゥラ・トラゥだが、指導を受ける金子実トレーナーの名字をもらいリングネームはクドゥラ金子にした。期待に応える快進撃を続け、これで9戦9勝6KO無敗とした日本ユース王者は「来年は矢田とやります。やらせてくれるなら」と、現日本王者の矢田良太(グリーンツダ)に挑戦状を叩き付けた。
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