現役女子高校生の四宮菊乃がプロデビュー戦でKO勝ち 史上最年少17歳「ちょっと遅かったかな」
史上最年少17歳の現役女子高校生ボクサーがプロデビュー戦にKO勝ちした。神奈川県立生田東高2年の四宮菊乃(川崎新田)で、3日に川崎市のカルッツかわさきで行われた47・2キロ契約4回戦に出場。自分とは2倍の年齢で同じくデビュー戦の沖亜衣(34=横浜さくら)に3回1分43秒TKO勝ちした。
ボディーも含めて積極的に手数を出した四宮が3回、左右で相手の顔をはね上げると、レフェリーが試合をストップ。地元でのデビュー戦を白星で飾り、「ちょっと遅かったかな。相手も手数が多くて手こずった。2ラウンド目で倒したかったけど、KO勝ちできてうれしかった」と顔をほころばせた。
小4時から何度かボクシング観戦に連れていかれ、川崎新田ジムの女子東洋太平洋3階級制覇王者・三好喜美佳(34)の試合に「自分もやりたいと思って」中2でボクシングを志した。小さい頃から空手やバスケットボールに取り組んでおり、父親は当初反対していたが、母親は「やりたいものをやりなさい」と後押ししてくれたという。週6日、授業が終わった後にジムで練習を続け、寿司店でアルバイトもしながら約3年かけてプロテストに合格。2週間前から3キロの減量に入り、「みんな学校でお菓子を食べていたのがうらやましかった」と話したが、試合を終えて「甘いものが食べたい。ケーキとか」と笑った。
桜吹雪が散っているデザインのトランクスと赤コーナーにちなみ、校則では禁じられている髪を赤に染め、高校のクラスメートらの寄せ書きが入ったTシャツで登場。担任の先生からは「負けたら席はない」と書かれていたそうで「負けられないなと思いました」といたずらっぽく笑った。高校卒業後は専門学校進学を希望しているが、「女子は手数が大切なので、一番手数が多い選手と言われるように、それでスピードもパンチも全部トップの選手になっていきたい」とボクサーとしての目標を口にした。
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