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石田、終盤失速判定負け 邦人初の欧州で世界王座奪取ならず

[ 2017年10月30日 05:30 ]

WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦   ◯カリド・ヤファイ 判定 石田匠● ( 2017年10月28日    英国・カーディフ )

王者のカリド・ヤファイ(左)を攻める石田匠
Photo By 共同

 下馬評を覆しての快挙に、一歩足りなかった。敵地・英国カーディフで初の世界戦に挑んだ石田匠は、王者ヤファイに0―3で判定負け。日本人ボクサー初の欧州での世界王座奪取は幻に終わった。

 「もっと当たるかなと思っていたけど、結構当たらなかった。分かっていたつもりだったが、けっこう(相手が)頭から来た」

 決戦のために110ラウンドのスパーリングをこなして乗り込んだ。陣営はスピードと長いリーチを生かしながら後半勝負をもくろみ、作戦通りに途中までは互角に近い戦い。7回には右ストレートがクリーンヒット。約8万人の大観衆の前で見せ場もつくった。しかし、クリンチやホールドを多用する相手の巧みな試合運びに終盤は手数が減り決定打も欠いた。

 「こんなところでは終われない。絶対に世界をもう一度目指す」

 同門のWBA世界フライ級王者、井岡一翔を慕う石田。まだ25歳。同じステージに並ぶ時間はある。井岡一法会長も「この経験を次に生かしてほしい」と再起戦を約束した。

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2017年10月30日のニュース