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亀海喜寛、元4階級王者コットに判定完敗…世界初挑戦で金星ならず

[ 2017年8月27日 12:47 ]

亀海喜寛
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBO世界スーパーウエルター級王座決定12回戦は26日(日本時間27日)、米カリフォルニア州カーソンのスタブハブ・センターで行われ、世界初挑戦の同級6位・亀海喜寛(34=帝拳)は4階級制覇の同級1位ミゲル・コット(36=プエルトリコ)に0―3で判定負け。1981年にWBAスーパーウエルター級王座を獲得した三原正(三迫)以来36年ぶりとなる日本人選手の米国での王座奪取はならなかった。亀海は27勝(24KO)4敗2分け、1年9カ月ぶりの試合となったコットは41勝(33KO)5敗となった。

 すさまじい「コット」コールの中、ゴングと同時に前進してプレッシャーをかけていった亀海だが、コットはさすがスーパースターだった。鋭いステップワークとボディーターンでポジションを常に変え、亀海に負けずと手数を出し、速い左が何度も顔面をとらえた。2回にはいいカウンターが入り、場内は早くもKOを期待する観客の声援で騒然となった。しかし、亀海は小走りに追い込んでロープ際へ詰め、アッパーとボディー中心にしぶとく反撃した。

 下がりながらでも常に先に手を出していくコットに対し、中盤からの亀海は追い込むだけでやや手数が減った。5回にはコンビネーション、6回には右ストレートを食ってヒヤリとさせ、「効いてない」とばかりに前進を続けた。7回はコットの圧力が弱まったものの、亀海も接近してから強いパンチが打てず、状況を変えられなかった。

 8回からは近づこうとする亀海をコットがコンビネーションで突き放す展開に。手数が衰えないコットをとらえきれず、たまに接近しても決定打を打ち込めなかった。最終回は左を受けて腰を落としかけた後に攻めに出たが、牙城は崩せず、貫禄を見せつけられた。採点は120―108、118―110、119―109でコットの圧勝だった。

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2017年8月27日のニュース