×

亀海 ボディーとアッパーに活路「ハイペースで攻撃的に戦う」

[ 2017年8月27日 05:30 ]

WBO世界スーパーウエルター級王座決定戦   同級1位ミゲル・コット≪12回戦≫同級6位・亀海喜寛 ( 2017年8月26日    米カリフォルニア州カーソン )

田中トレーナーが抱えたメディシンボールを頭に見立て、右アッパーを放つ亀海
Photo By スポニチ

 前日計量が25日にカーソン市内で行われ、両者ともに一発パスした。世界初挑戦で元4階級制覇王者のコットと激突する亀海喜寛は「最初から最後までハイペースで、攻撃的に戦わないといけない」と抱負。フットワークを駆使する相手にプレッシャーをかけ続け、「つかまえられると信じている」と言い切った。

 ポイントは「自分の距離になった時にいかに崩せるか」。カギを握るのが、相手のスタミナを削るボディーと多彩な角度から打ち込むアッパーだ。いずれも、中2の時に独学でボクシングを始め、常識より勝利への最適解を追求してきた亀海らしさが詰まっている。

 ボディーは「アマではポイントになりにくいが、ガードを上げてガラ空きの下を狙って効かせていた」最も得意とするパンチ。一方で「対策を練られないように日本人があまり使わない方法を磨いてきた」のがアッパー。練習ではメディシンボールをトレーナーに持たせ、実際のあごの位置を叩く工夫をこらしており「角度を決めて打っていては当たらないので」と説明した。

 ファイトマネーは最低100万ドル(約1億900万円)のコットに対して20万ドル(約2180万円)。だが、スーパースターを破れば次戦は50万ドル(約5450万円)も夢ではないという。常識を打ち破り、アメリカンドリームをつかむ。

続きを表示

2017年8月27日のニュース