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山中慎介4回TKO負けで号泣 日本記録タイ13連続防衛ならず ネリ 世界戦初挑戦で王座奪取

[ 2017年8月15日 20:28 ]

2R、ネリ(左)の左を食らう山中
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 ボクシングのWBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦は15日、京都市の島津アリーナ京都で行われ、王者・山中慎介(34=帝拳)が挑戦者の同級1位ルイス・ネリ(22=メキシコ)に4R途中TKOで敗れ、具志堅用高(元WBA世界ライトフライ級王者)の日本記録に並ぶ13連続防衛を果たすことができなかった。

 序盤から積極的に攻めるネリに対し、冷静に対応していた山中だが、4Rに入ると左ストレートを食らい、さらに左フックを決められると、後はロープに追い詰められ、防戦一方。山中陣営の大和トレーナーがリングに入って試合を止め、TKO負けした。敗れた山中は号泣し、抱きかかえられるようにしてリングを降りた。

 山中は前日14日の計量後、「体格は(世界初挑戦した)6年前より絶対に大きくなっているが、キャリアを重ねる中で非常に調整がうまくいったことを実感できた」と自信を示していたが、日本タイ記録に手が届かなかった。

 一方、世界初挑戦だったネリは14日の計量後「18ポンド(約8キロ)体重を戻す」と大幅増量するプランを明かしていた。山中の左ストレート対策については「上体でスエーしてよけたい」と話し「打ち終わりのガードが下がるのを狙っていきたい。KOでも判定でもハッキリと勝ちたい」と王座奪取に意欲を見せていた。

 ◆ルイス・ネリー 1994年12月12日、メキシコ・バハカリフォルニア州ティフアナ生まれの22歳。12年5月プロデビュー。16年4月、WBC米大陸バンタム級王座獲得。同年12月、WBC世界同級のシルバーベルト(暫定王座に相当)を獲得した。上体が柔らかく、好戦的で連打が武器。愛称はヒョウを意味する「パンテラ」。身長1メートル65のサウスポー。

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