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赤穂亮 初防衛に成功!序盤リード許し「途中で負けたかと思った」

[ 2017年8月5日 22:32 ]

逆転TKOで初防衛に成功した赤穂
Photo By スポニチ

 ボクシングの日本バンタム級タイトルマッチ10回戦は5日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・赤穂亮(31=横浜光)が挑戦者の同級1位・斉藤裕太(29=花形)に9回1分13秒TKO勝ちして3月に獲得した王座の初防衛に成功した。2度の世界挑戦経験を持つ赤穂は35戦31勝(20KO)2敗2分け、タイトル初挑戦だった斉藤は21戦10勝(7KO)8敗3分け。

 赤穂は左ジャブ主体に立ち上がり、早い右を打ち込むスタイル。アッパーやボディーも交え、好スタートを切ったように見えた。しかし、3回に相打ちで一瞬早く右を浴びてぐらつき、5回には右で相手の左目尻から出血させながらローブローの反則で減点。直後に左フックでダウンを喫し、5回終了時の公開採点でも0―3とリードされて(45―48、45―48、46―47)窮地に追い込まれた。しかし、6回からジャブ主体に立て直すと、8回には強烈な右ストレートを決めるなど優位に立ち、9回に右フックから連打を浴びせたところでレフェリーストップ。「途中で負けたかと思った。右拳も初っぱなに痛めて強く打てなかった。途中採点で負けていたので焦りもあった。斉藤選手は思ったよりタフだった」と振り返った。

 親交がある元5階級制覇王者ノニト・ドネア(34=フィリピン)が来日中で、試合へ向けての練習では技術や精神面だけでなく食事や調整方法の指導も受けた。5回の公開採点後は「エッと思った。もういいやとも思ったが、セコンドも必死だったから諦めるのも面倒くさいと思った」そうだが、「ドネアも来ているし、(元世界王者の)下田さんも来てたので負けられないと思った」と話した。今後は日本王座にはこだわらず、3度目の世界挑戦の機会をうかがう。「ドネアとも話したが、米国へ行って一緒に練習しようという話もある。日本より海外で試合をやりたいですね」と希望を口にした。

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2017年8月5日のニュース