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王者・尾川堅一 2回TKO勝ちで5度目防衛!世界タイトルへグイッ

[ 2017年7月1日 21:07 ]

5度目の防衛に成功した尾川堅一
Photo By スポニチ

 ボクシングの日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦は1日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・尾川堅一(29=帝拳)が挑戦者の同級13位・山元浩嗣(33=ワタナベ)に2回2分TKO勝ちして5度目の防衛に成功した。尾川は23戦22勝(17KO)1敗、山元は37戦20勝(4KO)14敗3分け。

 スイッチの山元はサウスポースタイルでスタート。序盤は左をよく伸ばしたが、徐々に尾川のプレスが効き始めた。ラウンド終盤にはコーナーへ追い込んだ尾川が右ストレートを打ち込み、尻から落ちる最初のダウンを奪った。2回にも右を効かせると、右3連打で2度目のダウン。最後は連打で3度目のダウンを奪い、レフェリーストップを呼び込んだ。

 3試合ぶりのKO勝ちに、尾川は「狙って倒すことが目標だった。それができないと上(世界)へ行けないので。当たり前だけど、それができたことが自分の中で満足」と納得の表情を浮かべた。空手仕込みの強烈な右が武器だが、この日は「左からのあおりでもダメージを与えられた。右だけじゃないぞというのもアピールできたのでは」と振り返った。試合直前には山元のコーナーを見た田中繊大トレーナーから「前重心でシャドーしている。これは左があおれるぞ」と耳打ちされ、狙いどおり近距離での勝負に挑めたという。

 試合4日前にはジムの先輩の元2階級制覇王者・粟生隆寛とマススパーリングを実施。「あれができたのは大きかった。あのスピードは世界に行かないとない。プレッシャーをかけてコーナーへ追い込むことができた」と感謝した。WBC、IBF、WBOで世界ランク入りしており、今後狙うのは世界タイトルしかない。「(世界へ)行く準備はいつでもできているけど(世界戦は)1人でできるものじゃない。だから周りの(評価の)声が大事」と話した。

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2017年7月1日のニュース