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坂本大輔 判定勝ちで暫定王者に!次男に感謝「運が舞い込んでくる」

[ 2017年6月30日 22:26 ]

初のベルトを獲得した坂本大輔(左)は拓大の後輩・八重樫東の祝福を受ける
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 ボクシングの日本ウエルター級暫定王座決定10回戦は30日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位の坂本大輔(35=角海老宝石)が同級2位の川崎真琴(33=RK蒲田)に3―0で判定勝ちし、暫定王者となった。正規王者・有川稔男(川島)の負傷により暫定王座が設けられたもので、坂本は次戦で有川との王座統一戦が義務づけられる。タイトル初挑戦で初獲得の坂本は25戦14勝(8KO)8敗3分け、川崎は15戦9勝(2KO)5敗1分けとなった。

 試合は坂本が前進してボディー中心にパワーパンチを振るい、川崎がやや距離を取りながら右のカウンターを狙う展開。坂本は2回に右目上、9回には左目上をカットしたが、ひるむことなく前に出続け、右アッパーも有効に使いながら攻め立てた。5回終了時の公開採点は2―1でリード。後半は川崎もカウンターを当てて盛り返したが、最終的にはジャッジ1人が97―94、2人が97―93でいずれも坂本を支持した。

 坂本はリング上で生後6カ月の次男・丈輔くんを抱き、喜びに浸った。控え室では拓大の1年後輩、前IBF世界ライトフライ級王者・八重樫東(大橋)の祝福を受け、「八重樫が言っていたとおり、子供が生まれると運が舞い込んでくる」と笑顔を見せた。1カ月前に同僚で元日本スーパーライト級王者の岡田博喜にスパーリングでボコボコにされ、10ラウンドの予定を9ラウンドでストップされるほどの不調に陥ったが、この日は木内勲トレーナーに教わったジャブとボディーを休むことなく出し続けた。

 高2から習志野高でボクシングを始めたが、国体準優勝が最高。デビュー直後の2007年には傷害事件を起こして逮捕され、10カ月の謹慎処分も受けた。悲願のベルト獲得に角海老宝石ジムの鈴木真吾会長からは「これで引退すれば」と声をかけられたが、8月に36歳になるベテランは「やりますよ。ボクシング大好きですよ。一度も嫌いになったことありません」と答えた。王座統一戦では、7勝8敗と負けが先行していた3年前に1回KO勝ちした有川と再戦する。3年かけてウエルター級の体格をつくったとあり、「真っ向勝負で行きます」と意気込んだ。

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2017年6月30日のニュース