京太郎 9回TKO勝ちで初防衛に成功も「倒さないと」と反省
ボクシングの東洋太平洋ヘビー級タイトルマッチ12回戦が8日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・藤本京太郎(30=角海老宝石)が同級1位のヘルマン・パーセル(22=オーストラリア)に9回1分22秒TKO勝ち。初防衛に成功するとともに、空位だったWBOアジアパシフィック同級王座(日本ボクシングコミッション非公認)を獲得した。元K―1選手で、日本ヘビー級王者でもある藤本は18戦17勝(9KO)1敗、パーセルは18戦12勝(6KO)6敗。
藤本は自身より13キロも重いパーセルの大振りフックをバックステップとウィービングでかわしつつ、小刻みにワンツーを当てていった。4回に左右のボディー、5回には強烈な左フックを食ってヒヤリとさせたが、疲れからか徐々にガードが下がり、手数も減った相手に上下のコンビネーションを一方的にヒットさせ、顔面が腫れ上がりだした9回、パーセルのセコンドがタオルを手にリングイン。棄権の意思を示したため、TKO勝ちとなった。
ダウンを奪えなかった藤本は「こんなんじゃダメ。ベルトを3つ巻いたけど情けない。倒さないといけない」と反省しきり。相手ともつれて転倒するシーンが再三あり、「まさか(プロレス技の)DDTを2回もされるとは。プロレス経験もあるけど、久々にもらったので受け身ができなかった」とおどけた。
前東洋太平洋ヘビー級王者で、昨年12月にWBO同級王者となったジョセフ・パーカー(25=ニュージーランド)が6日に行った初防衛戦の相手として、オファーがあったことが判明。パーカーがスパーリングパートナーを挑戦者に仕立てたため日本人初のヘビー級世界挑戦は実現しなかったが、14年と15年にも対戦計画があった相手だけに、角海老宝石ジムの萩森健一マネジャーは「挑戦状を出したい。8月か9月頃あたりにやりたい。次にやらないとまた(話が)流れてしまう」と交渉に入ることを明言。パーカーは初防衛戦が平凡な判定勝ちだったためビッグマッチは時期尚早で、藤本も相手を恐れさせるような内容ではなかったとあり「逆に(挑戦者として)選ばれる可能性が高まったのでは。因縁のある相手なので向こうも意識していると思う」と前向きに話した。
2017年5月8日のニュース
-
京太郎 9回TKO勝ちで初防衛に成功も「倒さないと」と反省
[ 2017年5月8日 21:48 ] 格闘技
-
チャベスJr どうして積極的になれなかった?トレーナーが理由語る
[ 2017年5月8日 14:29 ] 格闘技
-
死闘TKOで日本王座獲得 西谷がMVP選出
[ 2017年5月8日 13:38 ] 格闘技
-
京太郎 世界挑戦権獲りへ初防衛必ず WBO王者パーカーに照準
[ 2017年5月8日 05:30 ] 格闘技
-
世界初挑戦の村中 課題減量も順調「早すぎるぐらい」
[ 2017年5月8日 05:30 ] 格闘技
-
中量級頂上決戦アルバレスVSゴロフキン 9・16に実現へ
[ 2017年5月8日 05:30 ] 格闘技