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京太郎 アジア人初!K―1転向から6年で東洋ヘビー級王座獲得

[ 2017年1月15日 05:30 ]

東洋太平洋ヘビー級王座決定戦   ○藤本京太郎 判定 ウィリー・ナッシオ● ( 2017年1月14日    後楽園ホール )

判定勝利で東洋太平洋ヘビー級チャンピオンになった藤本
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 元K―1ヘビー級王者で日本ヘビー級王者の藤本京太郎(30)が東洋太平洋同級王座を獲得した。王座決定戦でオーストラリア王者に3―0の判定勝ち。従来はオーストラリア人やニュージーランド人が大半を占めていた同王座に、アジア人として初めて就いた。プロ通算成績は17戦16勝(8KO)1敗となった。

 藤本は2回に右ショートでダウンを奪い、その後も足を使って距離を取りながら右クロスを再三打ち込んだ。前日計量で約16キロの体重差があった相手のパワーに苦しみながらも決定打を許さず、9〜4点差の快勝。12年12月にプロ6戦目で東洋太平洋王座に挑んだ際は5回TKO負けしており「僕みたいな人間でもやれるんだというのを見せられた」と感激した。

 昨年大みそかにジムの後輩・小国以載がIBF世界スーパーバンタム級王座を獲得。「凄い力になった」と感謝した。今後は地域タイトルのWBOアジアパシフィック王座を獲得して世界ランク入りを目指すほか、1階級下のクルーザー級(79・38〜90・72キロ)でベルトを狙う計画もある。「殴っても殴っても倒れん。パンチをもらったら全部効く。ホンマ怖かった」という言葉で、日本人がヘビー級で戦う難しさを表現した。

≪過去最重量はクルーザー級≫日本人の重量級王者では96年に西島洋介山(オサム)、06年に高橋良輔(金子)が東洋太平洋クルーザー級王座を獲得した例がある。西島は95年にNABO(北米ボクシング機構)、97年にマイナー団体のWBF(世界ボクシング基金)で、いずれもクルーザー級王座を獲得。日本人ではないが、ウガンダ出身で緑ジム所属のオケロ・ピーターは01年に東洋太平洋王座を獲得した。

 ◆藤本 京太郎(ふじもと・きょうたろう)1986年(昭61)6月23日、大阪市生まれの30歳。2006年キックボクサーとしてデビュー。2009年にK―1ヘビー級世界王者に輝き、11年にプロボクサーに転身。13年に日本ヘビー級王座を獲得した。試合ごとに変わるヘアスタイルでもファンの注目を集める。1メートル83。

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