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山中ら王者トリオが沖縄キャンプ出発 V12戦へ「土台づくり」

[ 2017年1月10日 09:32 ]

走り込みキャンプのため沖縄へ出発した(左から)山中慎介、ホルヘ・リナレス、尾川堅一
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 ボクシングの帝拳ジムに所属するWBC世界バンタム級王者・山中慎介(34)、WBAライト級王者でWBC同級ダイヤモンド王者のホルヘ・リナレス(31=ベネズエラ)、日本スーパーフェザー級王者・尾川堅一(29)の3人が10日午前、羽田空港から走り込みキャンプを行う沖縄へ出発した。17日までのキャンプでは連日2部練習を行い、午前は最長10〜12キロの長距離走、午後はインターバル走を中心に取り組み、それぞれが控える次戦へ向けて足腰を強化する。

 今春に12度目の防衛戦を予定する山中が沖縄キャンプを行うのは5回目。「テーマは毎回同じで、試合に向けた土台づくり。自分の中では一番キツいトレーニングなので、こういうテンションになってしまうけど、これを乗り越えていつも自信をつけている」と苦笑いした。もっとも、昨年9月に11度目の防衛に成功したアンセルモ・モレノ戦(パナマ)へ向けたキャンプは同6〜7月だったこともあり、「気候的には走りやすい。同じ環境で競い合うことは普段なかなかないので、いいこと」と前向きに話した。

 3階級制覇王者のリナレスは3月25日に英マンチェスターで前WBA世界ライト級王者アンソニー・クローラ(30=英国)との再戦に臨む。勝てば、今月28日に米ラスベガスで行われるWBC正規王者デヤン・ズラティカニン(32=モンテネグロ)―同級2位ミゲル・アンヘル・ガルシア(29=米国)の勝者と統一戦を行うことが有力だ。「1月の方が涼しくて気持ちいい」とキャンプを歓迎し、「今回の試合は一番大切。勝ったら次はアメリカで大きな試合がある」と語り、ズラティカニン―ガルシア戦を現地視察する予定も明かした。

 尾川は12月3日に3度目の防衛に成功し、今年は世界挑戦も視野に入れる勝負の年。世界王者2人とのキャンプについて「先輩の背中をひたすら追おうと思っている」と謙虚だったが、「これで自分のレベルが5ぐらい上がる。夏にも来れば10ぐらい上がる。そうしたら上が見えてくる。いつかチャンピオンたちを追い抜いてやろうと思う」と意気込んだ。

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2017年1月10日のニュース