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中谷 1回TKO勝ちでMVP、堂々18歳「新人王は通過点」

[ 2016年11月13日 19:04 ]

<東日本新人王決勝戦>ラウンドガールの定平佳子と腕を組むMVPでフライ級の中谷潤人

 プロボクシングの第73回東日本新人王トーナメント決勝戦は13日、東京・後楽園ホールで行われ、フライ級の中谷潤人(18=M.T)が最優秀選手賞に選ばれた。13歳年上の山田大輔(31=REBOOT)から左フックでダウンを奪うと、立ち上がろうとした山田が後方へ倒れかかったためカウント中にレフェリーストップ。1回1分40秒TKO勝ちを収め、プロデビューから8連勝(7KO)とした。

 中谷は「手応えはあったので、倒れてくれてよかった。最初のタイトルをすっきりした形で獲れたのでうれしい」と声を弾ませた。小学校高学年で空手を始め、「誰かは忘れたけど、テレビで日本人同士の試合を見て」13歳のときに故郷・三重県のジムでボクシングを始めた。開始からわずか1年でU―15全国大会を制し、中3となった翌年に2連覇。才能を見込まれて16歳で米ロサンゼルスへ約1年間単身留学し、元2階級制覇王者・畑山隆則らを育てたルディ・エルナンデス・トレーナーの下、一日12ラウンドなどスパーリング漬けの生活を送って実力を伸ばした。

 「最初は寂しかったけど目的や目標を忘れずにやろうと決めていた」と話すとおり、まずは全勝で東日本新人王を獲得。生涯無敗の元2階級制覇王者リカルド・ロペス(メキシコ)が憧れという恐るべき18歳は「偉そうな言い方になるかもしれないけど、新人王は通過点」と言い切った。

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